落葉を入れる穴を庭に掘る

 11月に入り、それほど気温が下がった感じはしないが庭の落葉樹、梅や桜や柿の落ち葉が目立つようになった。

 毎日のように掃いて、ゴミ袋に集めたり、ゴミとして捨てることもある。

 例年、落ち葉の一部はゴミ袋に集め腐葉土を作る。一部は庭に掘った穴にどんどん入れていく。 

 午前中、柿の木の近くにシャベルで大きな穴を掘り、柿や桜の落ち葉をそこに掃き落とした。ゴミ袋にためておいた落葉も穴に放り込んだ。

 腐葉土を作るための落ち葉はこれからいくらでもありそうだ。毎年、近所の特別支援学校から落葉収集を依頼するチラシがポストに配られるが、今年はいまのところまだない。学校と地域に住む人たちとの結びつきのひとつが、またなくなくなるようで寂しい。コロナウィルスの感染拡大がきっかけとなって。さまざまな地域の結びつきがほころびていくような気もする。

 昼食後は眠くなり、炬燵に入り座布団を枕にして横になった。ほとんど眠らずにただ横になり、いろいろなことが心に浮かぶままにまかせていた。

 こんなことをしていられないと起き、スマホをチェックすると歌友からの着信が入っていた。コールバックして40分余り話した。蒲田の歌会のグループラインに2人とも参加したのだが、歌友はみんなのやり取りをラインで確認できていないことがわかった。

わたしがラインで送った「よろしくお願いします!」だけが歌友のラインに届いているが、そのほかのやりとりは届いていないという。

 先日の大田区短歌大会である賞をとった人の作品が、他の区の短歌大会で入賞した作品と同じだったというお知らせも見ていないという。

 これではグループラインに参加した意味がないわねとわたしは言った。歌友は電話をラインの主催者にして、話したとのこと。これも一つの手ではあるけれど、ラインでいくらメッセージのやりとりがあっても見れないのでは困ると思うけど。

 電話を終えてまた庭に出た。こんどはツツジの植え込みの後ろに大きな穴を掘った。こちらには梅の木の落ち葉を中心に放り込んだ。 

 庭にふたつの落ち葉を入れる穴を掘り、わが庭の冬支度が始まった。