雨模様の日、武蔵小杉の歌会に行く

 体感温度は昨日より肌寒い。長袖を三枚着て、武蔵小杉の歌会にでかけた。

 出かける前にいくつかの準備をした。

 歌会は月に二回あるが、五月の歌会のどちらかを欠席するかもしれないので、五月の歌会に出す短歌を前もって原稿用紙に書いて、自分で宛名を書き切手を貼った封筒に入れた。五月の二回の歌会分と六月の最初の歌会の分まで、計三回の歌会に向けて計9首の短歌を三首づつ原稿用紙に書いた。歌会を休むと次の歌会のための短歌を郵送したり、電話で送ったりが大変なのだ。ラインやメールをいつも使っている人ならば、事は簡単なのだがメールやラインをほとんどやらない人たちなので短歌を送る手段が限られる。

 FAXで送ればいいのだがわたしの家のFAXがこわれてしまい、ほとんど使わないので歌会のためだけにFAX付電話を買う気になれない。

 歌会に出したみなさんの短歌からいいと思う短歌を5首選んだ。これも準備のひとつである。

 午後1時からの歌会に出席した人は5名。最近の2回の歌会は4名だけだったので1名増えたが、休みが常態化している人が2名いて多分もう出席することはないだろう。

 そろそろ歌会そのものを手仕舞いする時期にきているのだろうか。

 今日の歌会の司会はわたしが務めた。参加した人のひとりが3時までしかいられないと言うので、速めに歌会をすすめ、3時少し前に歌会を終えることだできた。

 広い教室みたいな会場は5時まで借りているので、途中で帰った人をのぞいてみなさんとしばらくおしゃべりをした。会場のレンタル料は1700円あまりから2100円くらいまで幅があるが、参加人数が少ないので、会場費を支払って歌会をやる意味があるだろうかという話になった。

 誰かの家とか、喫茶店とかで歌会を行う方法もあると。だが誰もわが家でとは言わないし、喫茶店は歌会が開けるようなところだと500円以上のコーヒー代が必要で、人数分を掛けると会場のレンタル料とほぼ同じ金額がかかる。それだったら今まで通りのほうがいいと暫定的な結論となった。

 耳が遠い人がいるので(ほとんどの人がそう)、喫茶店は周りの声があり、聞き取りにくいかもしれないという問題もある。

 3時半ごろお開きになり、わたしともう一人の女性は夕食の買い物をした。ひとりは歯医者の予約があるとバスに乗って行った。

 買い物を終えわたしは電車で最寄り駅へ。駅前のよく行くケンタッキー・フライド。チキンの2階でブレンドコーヒーを飲んだ。

 街には濃いめの桃色のオオムラサキツツジの花があちこちに咲いている。わたしの今日の服装もツツジのような色のゆったりとしたカーディガンだ。移ろいゆく季節を全身で感じた一日だった。