本を読んだり文章を書いたり

 朝は曇りでお昼前から小雨が降ったがほどなくやんで、陽ざしが出た。

 気温は上がり、蒸し暑い。

 日中はずっと家にいて、昨日図書館から借りてきた本を読んだ。『独特老人』(筑摩書房)という本だ。わたしが若い頃、活躍したような人が高齢になってからインタビューを受けて、自由に語っている。その語り口そのままがことばになり、おもしろい。

 各界の30人の独特老人が集合している。本の装丁は横尾忠則。独特老人たちの写真を森川昇、荒木経惟、高橋恭司が撮影している。

 全部読み切れないかもしれない。よく知っている方を中心に読むことになりそうだ。他の方たちには失礼かもしれないが、きっと読みたくないなら読むなと言うだろう。

 今日は俳人永田耕衣、詩人・評論家の吉田隆明、画家の須田剋太、詩人・俳人の安東次男を読んだ。

 今日は昼寝をしなくても過ごせた。この何か月かでかなり珍しい。家にいる時は昼寝が生活の一部になっていた。そろそろ昼寝のない生活に変わっていくのだろうか。思えば昼寝にとても助けられた。精神的な苦痛さえ昼寝は和らげてくれたように思う。眠れるならまだ大丈夫と言える。精神的に参ってくると昼寝どころか夜の睡眠もうまくいかなくなるから。

 午後はパソコンに向かい、永井陽子さんについて書いている文章を最後まで書いた。今までで3つの文章を書いているがその中でいちばん長い文章だ。どんな総タイトルをつけようか迷っている。総タイトルはすべての文章の方向性を決める、大切なものだ。

 総タイトルがあり、その下に「詩線」に見る永井陽子の試みというような見出しをつけて、この見出しをいくつも重ねていく。何を書くかで見出しが決まるが、何を書くかを資料を読んで考えつつ書いている。すべては「詩線」という同人誌の中の永井陽子さんについて書くのだが、ゆくゆくはもっと広げていくことを考えている。そのためにたくさんの資料を読まなければいけない。

 視野をひろげつつ、ポイントを絞って書くという一見、矛盾したことをやっていきたい。視野を広げることが大切なことだ。

 夕方近く、外出した。バスに乗って駅前のカフェへ。豆乳カフェオーレというこの夏初めての飲み物をアイスで注文した。思ったよりおいしかった。 

 店には小一時間いて少し買い物をし、歩いて帰った。