午前中は庭仕事、午後は国会図書館へ

 雲一つない青空がひろがる。それほど気温が下がらず、風もなくて過ごしやすい冬の一日となった。

 午前中、庭に出たとき、急に思いついた。まだ植えていない苗(種子から蒔いて育てたもの)がいくつかあり、こんなおだやかな日に植えてしまおうと。

 買った種子を蒔いて育てたネモフィラとチドリソウの小苗。ネモフィラは大きな花壇のあいているところに植え、チドリソウはスモモの木のそばに小さな花壇と植木鉢に植えた。 

 今朝は花壇に霜が降りていた。霜の降りる日が続くようになる地面の温度が下がって、植えた苗の根が張ることができない。あとしばらくは霜が降りないでほしいがどうだろうか。

 芍薬やカミランサ、エキナセアなどち地上部が枯れている宿根草を根元近くから切った。菊は地上部は枯れずに小さな芽を持っているが茎を短く切り詰めた。この作業をするといよいよ冬本番という気持ちになる。

 庭仕事を終えて家に入り、筆ぐるめでデザインした年賀はがきの裏面を印刷した。とりあえず20枚。宛名面はわたしの名前と住所だけ印刷して、送り先は手書きで書くことにしている。

 ここまで終えて少し遅めの昼食をとり、食後は外出の準備をした。4時から予約なしで入館できる国会図書館に行くつもりだが、その前に買い物をしたくて少し早めにでかけた。

 二子玉川のライズにある行きつけのアクセサリー店(バッグなども置いてある)で、イヤリングを探したがこれだというものが見つからず、迷ってると店員さんにイヤーカフをすすめられた。いくつかつけてみて、これならイヤリングのように落とすこともなく、デザインもしゃれていると思い、買った。イヤリングのように耳たぶを圧迫しないのもいい。

 買い物に手間取り、国会図書館に行く時間が少し遅れた。着いたのは4時40分くらい。大森静佳人さんの歌集『カミーユ』の閲覧請求をし、永井陽子さんが作品を寄せていた結社誌「短歌人」の1972年1月号から4月号までの永井さんの短歌作品をコピーした。1972年1月号では永井陽子さんは短歌人新人賞を受賞。受賞作15首が掲載されている。

 前年は角川短歌で角川短歌賞候補作に選ばれている。1980年には短歌人賞を受賞しているが8年のあいだに永井陽子さんの短歌は見事な開花を遂げた。年を追って永井さんが詠んだ短歌を読み、その変化のありさまをたどることで、いろいろな発見がある。

 パソコンに向かい、資料のコピーを指示した後、大森静佳さんの『カミーユ』を読んだ。4分の一くらいしか読めなかった。6時半には図書館を出たかったから。

 

遠ざかるときがいちばんあかるくてあかるく見えて夕暮れの頬

 

白い鱗の名残りのようなコンタクトレンズをはずす君の隣に

 

紫陽花はさわると遠くなる花で(あなたもだろうか)それでも触れる

 

           大森静佳『カミーユ』より