等々力不動では花祭りが開かれる

朝もそれほど気温が低くなく、過ごしやすい。

5時半ごろ目覚め、NHK短歌・俳句を見て、テレビ体操もこなした。

短歌の講師は江戸雪さん、ゲストがフルーツポンチの村上健志さん。

村上さんの短歌や俳句が好きなのでやったーと思った。

 村上さんは繊細な歌を詠う。ちょっとした心の動きをかたちにして見せるのがうまい。

 お昼前に浜松の友だちから竹の子が届いた。例年この時季に送ってくれるので季節の香り、風味を楽しむことができる。土から掘り起こした竹の子は土の香りも纏っている。皮をむくと竹の子特有の香りがするのがいい。

 竹の子が届いた時、ちょうど散歩に出かける時だったので荷をほどいて竹の子を確認してから外に出た。

 川沿いを歩き、等々力不動尊の桜を見に行った。

 家を出てすぐ真っ白なベンツに乗った近所の奥さんが車を寄せてきて、不動尊に行くので乗らないかと誘われた。声をかけてくれてうれしいが歩いて行きたいので、とことわった。

 いろいろなものを見たち聞いたりして歩くことで短歌が詠めることが多い。

 こんなに天気が良く、暑くも寒くもない日は歩くことが最高の贅沢だ。

 高台にある等々力不動尊ではお釈迦さまの誕生日4月8日に向けて花祭りが開かれていた。

 境内は文字通り花がいっぱい。色とりどりの草花が大きな箱に並べられ、その箱が境内にいくつも置かれている。

 本殿の前には白花だけで作った小さな櫓があり、その下に小さな釈迦像が祀られている。透明な液体が器に満たされ、が誰でもかけられるように小さなお玉みたいものが2つ用意されている。ぬっとりとした液体をすくって釈迦像にかけてさしあげた。

 花いっぱいの境内からはイロハモミジの若葉が見下ろせる。花の鮮やかさからみずみずしい緑に目を転じて、こころがやわらいだ。

 等々力不動尊でいちばん好きなのは本堂のある高台ではなく、そこから階段を降りて行ったところだ。人の数が少なくなり。桜の木が植えられ、高木のクヌギやナラがまわりをかこむ。

 まだクヌギなどは芽吹いたばかりで、春の光がいっぱい注ぐ。鳥たちの高いさえずりの声があたりに響く。

 するとそのさえずりに水を差すかのような低い、独特の声が聞こえてきた。おもしろい鳴き方で1本調子でなく、抑揚があって、鳴いている鳥〈だと思う)の感情みたいなものがにじむ。

キョロキョロしても姿は見えない。この前もここでこの声を聞き、あの時も正体がわからなかった。キョロキョロしているわたしをじらすようにも聞こえてくるから不思議だ。

 さらに下に降り、「雪月花」という店だあんみつを食べた。店の外に赤い布を敷いた長椅子が3つほどあり、そこで食べた。柴犬レオとよくここで休んだ、思い出のある店。

 店を出て、等々力渓谷の一部である高低差のある地形を生かした日本庭園を見て回り、頂上の東屋で休んでから帰路についた。

 

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友だちから届いた竹の子、今年は不作らしいが掘るのが大変なのにありがとう

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等々力不動尊の正門

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花がいっぱい、本堂のある境内

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お釈迦様を祀った花のやぐら

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イロハモミジの若葉

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等々力不動尊でいちばんわたしが好きなところ

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小さな祠がある

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たんぽぽが咲いている

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半日陰にシャガの花も

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日本庭園の上から眺め、等々力渓谷や等々力不動尊の木立が眺望できる