久しぶりに多摩川の河原に行く

朝はいつもより早めの4時過ぎに目が覚めた。

早朝の庭に出ると急に多摩川の河原に行きたくなり、朝食前にでかけた。

雲の多い空はやがて晴れるだろうと思わせる雲がひろがり、東には太陽が雲の間に輪郭をにじませていた。

 ほぼ太陽の方向に歩いた。カメラをかまえても逆光になるので、ときどき立ち止まり太陽とは反対の方向にカメラを向けた。

 雲が多い空は白っぽく多摩川の土手に植えられた桜はあまりきれいに撮れない。

 だが満開の桜はボリュームがあり、匂い立つようにきれいだ。

 この河原を柴犬レオや老犬ももこと散歩したことを思いながら歩いた。

 レオとは数えきれないくらい歩いた。ももことは5回くらいか。わが家に来た時からすでに年老いていたももこは河原のでこぼこした道を歩くのが嫌だったのかもしれない。散歩のとき河原の方向に行くのを避けようとした。わたしも無理に連れて行かないようにした。

 ももこといちばん最初に多摩川の河原に行ったときのことはよくおぼえている。まだわが家に引き取るどうか決めていない、お見合い期間中だった。若い犬たちが遊んでいるところに行き、飼い主さんのひとりからおやつをもらった。あまり他の犬と仲良くはできなかったがわたしはももこと河原に散歩に来ることができてうれしかった。ももこがどのように思ったかはわからない。

 柴犬レオとセルフタイマーで写真を撮った思い出の桜の木も見てきた。桜の木のくぼみにカメラを置いて、レオを抱きあげて写真を撮った。レオは憮然とした顔をしていた。元気な頃は抱かれるのが嫌いだったので。

 犬たちとの思い出に浸りつつ満開の桜を眺めながらの早朝の散歩。犬を連れた人を何人か見かけた。わたしもこの人たちと同じように朝早くレオを連れて来たことがあったなと思った。

 

ラクロスのラケット持ちて女(をみな)ひとり多摩の河原を歩きをり

 

満開の桜咲きつづく東京の空に縫い目をつけて飛行機雲が

 

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