二度寝をして朝寝坊した

 昨夜はいつもより早めに10時頃眠りについたが3時頃目を覚ました。しばらく眠れなかったがいつのまにか眠ったようだ。次に起きたのは7時少し前。
 目覚める前に見た夢からなかなか現実に戻れず、しばらく寝床に横になったままでいた。
 いつもの散歩の時間が近づいたので起きて着替えて外に出た。
 昨夕は濃いねずみ色の雲が不穏な雰囲気だったのに今朝の空は嘘みたいに晴れ渡り、雲の破片も見えない。風は冷たいが陽射しは暖かい。いつものように大学の敷地の遊歩道を歩いて引き返した。校門の前にはセンター試験を受ける学生たちが門が開くのを待っていた。会場に入るのにも待たなければいけないのかと少し同情した。
 家に帰ると室温が6℃しかなくびっくり。体感気温より温度計のほうが寒い数字だったから。すぐエアコンをつけてお昼過ぎてもつけたままにした。
 午後はお墓参りに行くつもりで外に出た。花立の水を替え、お線香をくゆらした。境内には寒桜が咲いていた。花びらが重なる部分は濃いめのピンクで、下向きの咲く花だが華やかな印象だ。わが家のオカメ桜も下向きに咲くが清楚な印象なので、花それぞれの持ち味がある。
 墓参だけで家に帰るつもりだったが急に歩きたくなり、等々力不動尊まで足を伸ばした。本堂でお参りをしたがいつもなら引く御神籤をひかなかった。
昨年のお正月に引いた御神籤がよくなく、老犬ももこにあんなことがあったので御神籤を引くのはやめることにした。母が一度いちばん悪い御神籤を引きその年に病気で入院したことがあり、それ以来いっさい引くことがなかった。そのことも頭の隅にひっかかっている。
 

 父らしき人と妙な会話する夢覚めてのち余韻長し

 昨日の記憶ひと皮むくやうに朝の空つるんと晴れ渡れり

 快晴がたちまち曇り風強し振れ幅の大きな今日の空

 父母の塔婆風に揺れ交互に音たてれば声にも聞こゆ

 さくら花淡紅色の花びらの濃い薄いが寒空に咲けり

 向こうからわれと愛犬が歩き来るすれ違いに声なき声かく