雨の中を散歩した

 そんなに強い雨ではないが、一日中、降ったり止んだりの天気だった。

 気温が下がって寒いが、2月らしさが戻ってきてかえってうれしい。

 エアコンの暖房と掘り炬燵のあたたかさで、眠くなる時間もあった。

 昨夜はまた変な夢を見た。知らない男の人が出て来て仲のよい友だちになっている。明日からインドに旅行に行くと言う。よければ今からでも行けるよと言われたがわたしはやめておくと応えた。インドの旅行は夢でも行けなかった。

 テレビ番組で奈良の山の辺の道を紹介していた。インドより奈良に行きたいなと思った。

 眠い時間に友だちからラインがあり、しばらくやりとりした。眠いという事は友だちに伝えたので、そんなに長くはやりとりしなかった。

 ラインを終えて、このまま眠るのはどうかなと思ったがしばらく掘り炬燵に入ったまま横になった。そんなには眠らなかった。

 旅行に行くなら、足腰を少し鍛えたほうがいいかもと思った。奈良の山の辺の道はかなりの距離があるのだ。

 外は小雨が降っていたが傘をさして散歩にでかけた。いつもと少し歩くコースを変えた。柴犬レオが死んだすぐ後、夜になってよくでかけたところがあった。坂を上った途中にあり、当時は家がこわされて更地になり、遠く対岸の川崎市が眺められた。高層ビルも見えた。そこで夜景を眺めながらレオのことを思い出していたのだろう。レオが元気なころはそのあたりをよく歩いた。

 坂の途中からさらに上り切ったところまで歩き、坂の上をつなぐようにした道を歩いた。国分寺崖線の道である。いくつもの坂を通り過ぎて、急な坂の一つを降りた。多摩川の対岸に立つ高層ビル群を眺めながら。

 散歩をしながら古い建物がこわされ更地になっていたり、新しい家が建築中だったりを眺めた。一軒の家が建っていた広大な敷地に6軒の家が建築中のところもあった。

 いつもと違う道を歩くと違う風景に出会える。

 足腰も少しは鍛えられただろうか。