今日で一月は終わり

 陽ざしはたっぷりだが空気は冷たい。寒の入りらしい天気。大寒はいつだったろう。もう終わったのか。

 2月に入るとすぐ立春である。

 今日も家でのんびりした。なんとなく疲れがたまっている。

 家にいてやったことといえばテーブルの上の整理だ。今年に入り、手紙や歌会の資料、美術館の入場券、その他、紙類がテーブルの上にだんだん多くなった。これらをときどき、いるものいらないものにわけて、それぞれあるべきところに移動させる。

 午前中、知人から電話をもらった。その後、友だちに電話をしたが出ないのでラインを送った。わりとすぐ返事があり、電車で移動中とのこと。もういちど、こちらから送った。

 午後は昼寝をした。炬燵の近くに枕を持ってきて、横になったら寝入ってしまった。

 炬燵の横で眠るのはかなり疲れているときだ。なんで疲れているのだろう。日曜、月曜と二日続けて外出したからだろうか。友だちとの諍いはうまくおさまったが、いろいろ考えるところがあったので疲れが残っているのだろうか。いまはすっきりと気持ちを切り替えたので、そんなに長引かないはず。

 夕方近く、玄関わきに植えてある紅梅の枝を高枝鋏で切った。細い枝はすぐ切れるが、少し太めを切ろうとしたらなかなか切れなくて枝を揺すると花びらがたくさん落ちて来た。紅梅に悪いことをしているような気持になった。花はいつか終わるのだがその終りをわたしが早めてゐるやうな、そんな気分だ。

 5本切った紅梅の枝は仏壇に手向けた。冬は父母に手向ける花が少ないが紅梅はこの庭に長くいるので父母も懐かしく思い、きっと喜ぶだろう。わたしが小学校の高学年頃に父が植えたのではないだろうか。

 明日は二月、衣更着である。二月のことを古語ではきさらぎというが衣服をさらに重ねて寒さをしのぐ月、というので衣更着(きさらぎ)というのだそうだ。

 二月はわたしの誕生月なので、寒さはあるが大好きな月である。春が近づいてくるのを感じられる月でもある。

 いい二月にしたい。心のなかの柴犬レオや老犬ももこと過ごす時間も大切にして。行きたいところに行って、読みたい本を読んで、いい短歌を読んで、美術館にも行って、いい二月にしたい。