陽のささない寒い日曜日、明治神宮の歌会に行く

 曇り空の寒い日曜日。明治神宮の月次歌会に行った。

 朝は6時過ぎに起きて、テレビ体操をやった。NHK短歌は見れなくて、俳句のほうを見た。

 家を出たのは9時半ごろ。明治神宮の歌会がコロナ以前と同じ会場に戻り、はじまる時間も以前と同じ11時から、となった。コロナが五類に変更されてから、歌会は再開となったが歌会の時間は以前より短くなり、会場が変わり、会場で食事をするのも禁止となった。

 今日からはコロナ以前にすべてが戻った。戻らないのは参加する人数である。前は少なくとも50人くらい、多いときは80人を超えていたように思う。今日の参加人数は39名である。昨年の11月、12月は30名を少し超えるくらいだったから、それよりは少し増えた。

 講師の方は歌人沢口芙美さんで、当座(当日出されるお題)は「衣」である。

 11時に当座が発表され、12時50分までに提出する。これも再開してからは12時に発表、12時50分に提出だったから、だいぶ時間のゆとりができた。

 わたしは4首つくって、どれにしようか迷ったが母親の遺品の洋服を詠った短歌にした。わたしらしさは抑えた短歌だ。後悔した。自分らしさを抑えてはいけないと思ったからだ。これからは一番自分らしい短歌を提出するようにしたい。

 作った歌をここでみんな紹介したい。

提出歌は

衣装箱に母は遺しきレース地の夏のスーツは汗じみのあり

出さなかった歌は

満月を一日過ぎて一枚の衣を脱ぎし月が出でたり

 

寒風に衣を持たない紅梅がほほえむやうに咲き誇りをり

 

青海苔を衣にまぜて揚げたれば蛸はほんわり磯の色香に

 

 短歌を作るのは楽しいけれど、いい歌を作るのは難しい。

 

 夕食は歌会の帰りに二子玉川のフードショー内にある店で買った揚げ物と、小松菜入りのおかゆ、大根の甘酢付け柚子入りですました。お腹の調子がやや良くないので、おかゆにした。

 入浴中に友だちから電話があったことを着信記録を見て知った。金曜日にラインを送っても返事がなかったので、やっと来たと言う感じだ。こちらからかけ直し、しばらく話した。木曜日の夜に言い争いをしたがそのあと、お互いにあやまりあった。それでもわだかまりは残っていたと思う(わたしは残っていた、友だちのことはわからないが同じ人間だからそれほど変わらないと思う)。

 電話ではいつもよりていねいに話した感じだ。おたがいに。友だちのことばひとつひとつに抑制と気遣いが感じられた。わたしのことばはどうだろう。わたしはなるべくいつもと同じように話すことをこころがけた。だがどこか変わっていたかもしれない。