年賀状に山茶花の絵を描き始める

 冬晴れのおだやかな一日。風もなく、気分がゆったりとしてくる。

 少し前から年賀状に使う絵を描かなければ、と思っていたが何を描くのか思う浮かばず先延ばしにしていた。

 数日前、コンビニの帰りに山茶花がきれいに咲く小道を通り、この花にしようとひらめいた。

 昨日はスマートフォンを持って、今日はデジカメを持って、その山茶花の写真を撮ってきた。

 思えば絵を描くのは昨年の年賀状用の絵以来のことである。以前は葉書大の紙から大きなサイズの画用紙まで、季節の花を中心に一年にかなり枚数の絵を描いていた。柴犬レオや老犬ももこがいる時。彼らの絵を夢中になって描いたものだ。

 そんな時間を置き去りにして(置き去りにするつもりはなかったが)、ここ2年ほどは絵から遠ざかっている。3年くらい前か、人間関係で気持ち的に苦しいときに絵を描くことでなんとか気持ちを保っていたことがあり、その思い出が絵から遠ざかる理由のひとつ。いまは苦しい気持ちはまったくなく自由な気持ちで絵を描けるので、来年は少し絵に戻りたいとは思うのだが。

 午前中は撮ってきた写真をもとに、鉛筆で素描をした。花の絵はやはり難しい。ひとつひとつ同じ花はなく、花びら一枚とってもシンプルな形のようで、シンプルだけではない個性がある。それだから花は美しいのだろう。

 一年振りの絵なのでやや心もとない。どんな絵が描きあがるのか、どきどきする。

 

近所に咲いている山茶花を引きのポジションから撮った

クローズアップして

わが庭の紅葉した楓