午前中は庭仕事、午後は友だちの家で絵を描く

 朝は曇天だが雨はまだ降っていなかった。
 雨が降る前に少し前に切った桑の木の枝をゴミ袋にまとめようと思い、隣家との境に行った。まとめているうちに枝があちこちに伸びている生垣のベニカナメや枝葉が多すぎて重たい印象の木槿などが目に入った。
 目に入ると切りたくなり、鋸や剪定鋏を持ってきて切り始めた。木槿は太い枝を思いきって切った。つぼみがたくさんついている枝を切るのはしのびないがこのまま真夏を迎えたら、風通しの悪さが気になる。太い枝を数本切ると枝と枝の間が透けるようになり、花が咲いたら涼し気な雰囲気になりそうだ。犠牲になった咲くはずだったたくさんの花。わたしの勝手を許さないなんて言うな。
 ベニカナメは裏庭なので陽当たりが悪く、枝の数は多くないが伸びすぎた枝を脚立に上り切った。木の本数は多いがそれほど大変ではない。切り終えた頃、雨がぽつりぽつりと降ってきた。急いで切った枝をまとめて紐で束ねたり、ゴミ袋に入れた。
 予定になかった庭仕事をしたので少し疲れたが、家の中で休むと疲れがとれた。
 お昼前に買い物に行った店で会った近所の友だちに、昨日作ったジャムをあげた。この友だちの家に午後は遊びに行き、ワイングラスに入れたさくらんぼの絵を描いた。友だちも絵を描く人で、葉書大の紙に絵を描くことを教えてもらったのはこの友だちからだった。その前は大きめのスケッチブックに絵を描いていた。葉書大の紙に絵を描くようになったのは4年前くらいからだが、気軽に絵を描けるようになった。
 同じものを見て描いた絵だが友だちとわたしの個性の違いが出た。さくらんぼをたくさんの色を使って描くわたし。友だちはあまり色数が多くない。友だちは輪郭をくっきりとさせるがわたしは輪郭をはっきりとさせない。
友だちは絵を描きながら、「こうして絵を描けるのは幸せなことよ」と言った。生活にいろいろな意味でゆとりがなければ絵を描こうと思わないかもしれない。絵を描ける幸せを感じた。また描こうと思うものをある程度のレベルで描けるようになったことにも幸せを感じた。
 描き終わったのは夕方近くになり、絵の写真を撮る時間がなかったので明日撮ってアップロードしたい。


夏去りしリド島の浜辺波だけが盛夏の続き永遠の反復

感傷を越えて今年のあぢさゐが咲き初め咲き盛り過ぎてゆく