車で図書館に行き、須賀敦子の本を借りてくる

 陽ざしの出る時間もあり、過ごしやすい気温だ。エアコンの暖房を入れるほどではないが、炬燵があればいいなと思う時間帯があった。

 10月は毎年、掘り炬燵を出す月なので、そろそろなかと思う。2011年の10月にこのブログをスタートしたのだが、その年は近くの菩提寺で十夜法要が行われた日に掘り炬燵を出している。その十夜法要は今年は10月28日に行われるので、もう少し炬燵を出すのは待ってみようと思った。

 午前中、車で図書館に行った。借りていて期限が過ぎているのに返していたない本が5冊あり、これらを返すためと予約した本を3冊受け取るためだ。

 返した本のうち3冊はまた借り直した。新たに借りた本は歌集が一冊と、須賀敦子さんの本が2冊。その一冊は河出書房新社から出ている『須賀敦子全集3』で、中に収められている「ユルスナールの靴」と言う作品を読みたかった。

 須賀敦子さんの本は一冊買った本が手元にあり、もう一冊買った記憶のある本は引越しのときにだろうか、紛失してしまった。手もとにあるのが『トリエステの坂道』、失くしたのは『ミラノ 霧の風景』で、どちらも代表的な作品だ。

 「ユルスナールの靴」は前からこのような作品があることを知っていたが、読みたいと思ったのは、歌人岡井隆さんが短歌でこの本を詠んでいたからである。枕元にこの本が置いてあるというようなさりげない歌だが、この本への興味が湧き、読んでみようと思った。

 家に帰り、さっそく読み始めたが非常におもしろく、半分ほど読んだ。

 実は今日は月末必着の短歌誌に送る短歌を考える日にしたかったが、思わぬ脇道にそれた感じ。

 明日はまじめに短歌に取り組むことにしよう。「ユルスナールの靴」は時間があったら続きを読むことにして。