掘り炬燵を片付ける

 五月も半ば過ぎ。もう炬燵がほしいような肌寒い日はないだろう。

 部屋に掃除機をかけるついでに、居間の掘り炬燵を片付けた。掘り炬燵の中のゴミ(あまりなかった)やほこりをきれいに掃除機で吸い取り、炬燵のやぐらを仕舞い、その上に半畳の畳を敷いた。

 掃き出し窓を開けっぱなしてして風を通しながら、掃除や片づけをした。

 ほぼ片付けが終わってから、庭に出て駐車場にたまった夾竹桃の落ち葉やその他細かい落ち葉を掃いた。夾竹桃は常緑の木だがこの時期に古い葉をたくさん落とすようだ。

 陽ざしがたっぷりなので、鷺草を植えた植木鉢や、種子を蒔いて芽が出たポット鉢など、日の当たる場所に小まめに移動した。日に当たることで丈夫な苗が育つし、大きさも確保できる。花付きもよくなる。

 陽ざしが強い庭で、体を動かすと汗がふきだす感じで、日焼け止めを塗った顔が汗にまみれてしまった。家に入り、顔を洗ってひと休みすることにした。

 ちょうどお昼過ぎなので昼食を食べ、午後は夏仕様になった居間で、歌仲間にもらった短歌誌を読んで過ごした。

 3時ころになり、車を運転して図書館へ。貸出期限が過ぎていた本を5冊返し、そのうち3冊をまた借りた。

 図書館から帰り、少し休み、こんどはバスに乗って以前よく通った駅前のカフェへ。前はこの店で歌集を読んだり、短歌を詠んだりするのが好きだったが前と同じような気持ちにはなれなかった。

 最近は二子玉川のライズにある店によく行くようになり、その店の雰囲気が気に入っているので、気持ちの変化があるのだろう。

 それでもときどきはこの駅前のカフェに足を運ぶことになるだろう。近くの肉屋さんの揚げ物が美味しいし、このカフェは亡くなった親友や柴犬レオをいっしょに来たことがある店だから。

 

泳ぐより走るといいたきすばやさで親を追いかくカルガモのひな

 

房総の海の近くのポスピスを一夜の宿に友を見舞へり

 

「舞妓」という名の山紫陽花この庭に二十年前に輿入れしき