オカメ桜が咲いた

 晴れて気温が上がった。居間の暖房はエアコンをつけずに掘り炬燵だけで過ごした。

 庭奥のソメイヨシノの隣に10年前に植えたオカメ桜が咲き始めた。オカメ桜は柴犬レオがこの家にいた2012年に植えた。わたしの肩ぐらいの高さの木が今は一階の軒を越えて大きくなった。

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オカメ桜は下向きの濃いめのもも色の花が咲く

 オカメ桜の木を見上げながら、柴犬レオがいたとき、ネットでサカタのタネに注文した箱入りのオカメ桜が届いたことを思い出した。

 根元が洞になり、折れる危険ががあったソメイヨシノを根元から伐採した跡にオカメ桜を植えたのである。ソメイヨシノの洞になった切り株の中に植えた。親指くらいの太さの幹で細い枝が左右に何本かあった。レオがいなくなった歳月をオカメ桜は積み重ねて、こんなに大きくなった。レオはわたしの生活の中で見える形ではいないけれど、見えない形でずっといる。夢を見たときそう思った。わたしの中ではずっと生きていると思った。

 暖かい日が続き、庭の花たちは次から次へと花開く。春はすごいスピードでやってくる。こちらが元気でないとついていけないくらいだ。

 午前中は庭に出て、昨日剪定した南天の枝を束ねたり、マサキやネズミモチの切った枝をゴミ袋に集めた。気温が上がり、乾燥が早い植木鉢に水やりをした。デジカメで日々変わりゆく庭の花たちを撮った。

 昼食後は昨日と同じように広縁に敷布団を敷き、昼寝をした。目が覚めたのは4時過ぎ。夕食までの時間、外出することにした。バスに乗り、いつもの駅前のカフェへ。読みたい歌集を2冊持っていった。店はとても混んでいて,良く座る壁際の一人席は空いていなかった。奥にアクリル板を挟んで対面の席があり、そこに座った。歌集を読みながらラインのキープメモで自分の短歌を詠んだ。

 帰りは最寄り駅まで電車で移動し、仏前に供える季節の花を買ってから帰った。

 

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乙女椿と梅の花

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プランターに黄色と紫のビオラ、色とりどりのヒヤシンスが咲きそろう

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駐車場の後ろに咲くミニスイセン、老犬ももこがいた頃球根を植えたもの

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庭道に散る梅の花びら