3月最後の日は満開の桜がきれい

 日中は気温が上がったが、風が強かった。夕方になり、風はおさまったようだ。明日から消費税が8%に上がるというので、午前中はすぐ近くのセルフのガソリンスタンドまで行き、ガソリンを満タンにした。そんなに車を使わないので、数か月はもつはずだ。
 庭の奥に植えてある樹齢50年以上にはなるソメイヨシノがほぼ満開になり、光を浴びて白く見える花びらが背景の青い空に浮かんでうっとりするほどきれいだ。きれいな花を見ても、その輝きが少しだけ褪せたように感じられるところもある。やはり、柴犬レオがいない春だから。昨年の同じころはレオがいて花を楽しみつつ、レオとの日々を営んでいた。レオは花どころではなく、消えていく命の炎を感じていたのかもしれない。そんなレオを心配しながら、何とか少しでも辛さを少なくできるように心を配った。だがレオに対してあれこれやったことが本当にレオにとって良かったのか、自信がない。今振り返ると、至らないところがたくさんあった。もし、時間が巻き戻せるなら、もう一度やり直したいがレオはきっともういいよと言うだろう。
 いつもレオのことを案じているような生活だったが、それでもレオがそばにいてくれたことはわたしの幸せだった。そして明日どうなるかわからないというレオとの生活、レオの状態を不安に思い、心配する気持が、昨年の春の花の美しさを深めたのかもしれない。
 今年の桜や、庭の花の向こうにレオがいることを強く感じた。昨年の春と今年の春を心の中で比べているわたしがいる。
 昨年、庭で咲いたが今年は咲かない花がふたつある。ひとつは黄花カタクリで、もうひとつは黄花のハナニラカタクリは今年は芽も出なかったので、球根が消えてしまったのだろう。ハナニラは細い葉が何本か出たので、花は咲かないが命を繋げているようだ。


庭の奥のソメイヨシノ
昨年より枝ぶりも広がり、華やかになったような気がする


ラッパ水仙〈後ろ)が咲き始めた
これは昨年秋に球根を植えた
手前のタヒチという品種のスイセンは植えっぱなしで
何年かたっている


忘れな草とヒヤシンス
同系色にまとめた


2色のパンジーと色とりどりの小さなチューリップの
球根を植えた
どんな色のチューリップが咲くかは咲いてみないとわからない
プランターは駐車場の横に置いてあり、
レオがいたころはこのそばに積んだ土止めのブロックに寄りかかりながら歩いていた
レオを外に出すとき、プランターの花を眺めるのがわたしの楽しみだった