雲のきれいな勤労感謝の日、武蔵小杉の歌会へ

朝雨戸を開けて空を眺めると、柿の木や桜の木の葉っぱがさらに落ちていて、雲が浮かんだ青空が枝の向こうにひろがっていた。

 冬が近づいていることを感じさせる。

 今季はじめてガスストーブを出した。寝室では今までエアコンで暖を取っていたが、寒くなるとガスストーブのあたたかさが恋しくなる。

 今日は午後から武蔵小杉で歌会が開かれるので、午前中はその準備をした。みなさんが出した短歌を読んでいいと思う歌を5首選び、次の歌会のための短歌を3首書いて封筒に入れた。

 早めの昼食を軽くとり、でかけた。坂道を上り、最寄り駅まで歩いた。わが家からの最寄り駅はふたつあるがどちらも坂を上らなければいけない。

 武蔵小杉には歌会が始まる15分前に着き、4人が先に1階のエントランスホールにいた。いっしょに2階に上がり、広い教室のような一室に入った。1時から5時までこの会議室を借りている。

 歌会が始まる1時までに7人全員がそろった。ぜんぶで19首を前半と後半にわけて、みんなで感想を言い合い、こうしたらいいなどの意見を言い合う。

 わたしが出した短歌は3首だが、そのうち2首はみなさんからいい評価をいただいた。だが自分のなかの手応えとして物足りないところがある。もっと自分に厳しく、いい歌を詠めるよう力を注ぎたい。もちろん、短歌を詠むことを楽しみたい。

 歌会のあとは3人だけでいつもとは違う店に入った。ひとりがこちらがいいと言い出したので、いつもの店と同じフロアにある中華料理屋に入った。

 わたしを含め2人は五目焼きそばを注文し、ひとりはアイスコーヒーを頼んだ。こうやって歌会の後に食事をしたり、珈琲を飲んだりすることがわたしのなかで楽しみな時間となっている。

 

片想ひの人を今日は友として会ひ話したり空は刷毛雲

 

単音のやうなる細き背中見せ君はバスへと歩みを進む