きれいな青空の日、蒲田の歌会へ

 真っ青な空に雲ひとつない。寂しいほどのきれいな空。

 午後から蒲田で歌会が開かれるので、午前中はみなさんが提出した短歌を読んだ。時間があったので、岡山市の友だちが送ってくれた同人誌も読んだ。感想を手紙に書いて出したいと思った。

 昨夜、夕食中もラインをやり取りした友だちからラインがあり、しばらくやりとりし、最後はライン電話で話した。11時になり、歌会の準備があるので、と電話を切り、スタンプで別れを惜しんだ(?)。

 昼食のパンをコンビニに買いに行き、着替えてから早めの昼食をとった。

 多摩川のどてを走るバスに乗って、最寄り駅まで行き、電車に乗って蒲田に行った。

 この歌会は月に一回開かれ、二人の先生が月ごとに交互に教えてくれる。

 今日はより年配の先生で、わりと早めに歌会が進んだ。提出された17首の短歌が印刷され(1首は間に合わず白板に書かれた)、自分の短歌は自分で読み、短歌の並びの前の人が感想や評を述べる。そのほかにも順番で数名、感じたことを話すが言いたいことがある人は順番でなくても誰でも話せる。

 2時間ほどで歌会は終わり、最後に先生が小島ゆかりさんの最新歌集『雪麻呂』から15首選んだもののプリントを配った。その15首について先生がこの歌のどこがいいのかを話した。先生と小島さんはそうとう親しいらしく、そのお人柄をほめたたえていた。

この歌集はできれば読みたいと思い、買おうかと考えたこともあった。図書館で借りてもいいなと思いつつ、そのままになっていた。

 こうして先生の講釈を聞くことで1首1首がより深く理解できる。

 歌会の後は、武蔵小杉の歌会の仲間(どちらの歌会も参加しているのはわたしとこの人だけ)と、駅前のカフェで珈琲を飲んだ。話すことはほぼ短歌のことだけ。われながらあきないでよく話せると思う。

 仲間と別れてわたしは一人で池上線に乗り、池上駅で降りた。少し買いたいものがあったからだが、目当ての店は営業を終えていた。人通りが少ない街の上に12日目くらいの月が上っていた。

 行きたかった店が閉まっていたので、すぐ池上駅に戻り、電車に乗りまた蒲田に戻った。