箱根のポーラ美術館へ行く

 朝から快晴で、藍色の空が雲ひとつなくひろがる。生きていてよかったと心から思えるような、そんな空だ。

 箱根のポーラ美術館に行く日なのだが、いつもより遅めの7時に起き、急いで朝食をとり準備してでかけた。

 一緒に行く友だちとは小田原で待ち合わせた。友だちは浜松から来る。

 小田原の箱根鉄道線のホーム、進行方向一番前で合流し、電車に乗った。電車は山の奥へと進む。終点の箱根湯本まで乗り、ここでポーラ美術館に直行で行くバスに乗り替える。直行バスは小田原発が朝8時台に一本、箱根湯本からはわたしたちが乗った11時発のが1本しかない。

 バスは普通の路線バスだが観光客が多く、わりあいと込み合った。

 最初は平地だがだんだん山に入り、カーブの多い坂道をぐんぐん上って行く。この坂道は新春の箱根駅伝で選手たちが上る坂道だ。テレビで見るより実際見たほうが 坂道の大変さが分かる。カーブに次ぐカーブ、道幅は左右1車線でそれほど広くない。この坂を走るのはとても孤独な闘いだと思った。

 バスは途中(宮ノ下を過ぎた富士屋ホテルのあたりか)、箱根駅伝のコースに別れを告げる。道路はやや平らになり、それから坂道は少なくなった。

 だがポーラ美術館はかなり高度のところにある。紅葉がきれいだがそろそろ終わりかけている。紅葉の盛りはほんの少し前にあったというような風景だ。

 バスが到着し、バス亭からすぐのところの美術館へ。ちょうど正午だったので、レストランでまず昼食を食べた。ガラス張りの広い、ゆったりとした店内の窓際の席に座った。魚介類と野菜の蒸したものを二種類のソースで食べる、健康的なメニューを注文した。久しぶりに対面して、友だちといろいろな話をした。

 今回の目的であるロニ・ホーン展はふたつのフロアに展示会場が分かれていて、少しわかりにくかった。このことが時間のロスにつながり、後半ややばたばたした。

 1955年生まれのロニ・ホーンはニューヨーク在住の女性の現代美術家だが、アイスランドの辺境の地を継続的に訪れ、滞在している。こ後にアトリエをかまえ、制作をすることが多いようだ。

 写真、彫刻、ドローイング、本など様々な様式でコンセプチュアルな作品を制作している。

 

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美術館の敷地の紅葉

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エントランス

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エントランス

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エスカレータを降りたところ、この階とさらに下の階に展示会場がわかれている

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金属の棒に詩のことばをばらばらにして刻んである

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水の写真、さまざまな水の表情を写真で撮り、写真のなかに小さな番号を振り、番号ごとにことばが書かれている。

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ひとつに展示室に同じ女性の微妙に違う表情のポートレイトを100枚以上展示している

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ドローイング、

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水をたたえたガラスの器のように見えるが、水に見えるものもすべてガラス製

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外の景色を映している

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戸外に展示されたロニ・ホーンの作品

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こちらは外にあるので、雨水が溜まって、作品と一体化した世界をつくっている