今日も雨、「メトロポリタン美術館展」に行く

 朝から雨が降る。朝方は小雨で、日中は降り方が強くなり、夕方はまた小雨になった。

 先週のうちに予約した、国立新美術館で開催中の「メトロポリタン美術館展」へ行った。11時からの入場予約なので、家を10時過ぎに出た。東京メトロ日比谷線六本木駅で降り、地下街と地上を歩いて10分くらいのところにある。

 11時少し前に着いたが、11時からの予約の人がかなり並んでいた。いろいろな展示会に昨年より多くの人が訪れるようになった。

 ニューヨークにあるメトロポリタン美術館が所蔵する、ルネサンスから1800年代後半の印象派、ポスト印象派までの絵画を時代順に展示している。

 大まかに言うと宗教画や肖像画から風景画、静物画、人物画への変遷である。

 やはり、最後の1800年代の絵画にいちばん親しみを感じる。この年代の絵には現代美術に通じるものがあるように感じられるからだ。

 ポール・セザンヌの「カルダンス」はカルダンスの街並みを描いたもので、高低差のある街並みを色彩と面で描いていて、すばらしいと思った。セザンヌは街並みをこのように感じ、とらえ、そのまま表現したのだ。セザンヌのもう一つの作品「リンゴと洋ナシのある風景」は、今まで見たセザンヌ静物画のなかでも最高傑作といえる。

 エドガー・ドガの「踊り子たち ピンクと緑」はこの絵を描いた時ドガの視力がかなり悪かったと説明があるが、それが信じられないほど、踊り子たちの動きがとらえられている。ピンクと緑の強調した色づかいもすばらしい。

 オーギュスト・ルノアールは「ヒナギクを持つ少女」と「海辺に手」の2作品が展示され、どちらもよかった。前者のほうが少女の肩や胸元の量感と肌の輝きがすばらしく描けているが、後者は女性の表情と海辺の光が豊かに描いてある。

 展示を見終わって、ミュージアムショップではいままででいちばん買い物をした。自分用もあるが、友だちに買ったものもある。

 新国立美術館をあとにして、六本木ミッドタウンに立ち寄った。友だちに誕生日プレゼントに何かいいかと聞いたら、扇子と言われたのでそれを探すためだ。いくつかの店を下調べしてある。ガレリアの地下1階と地上3階の3つの店で置いてある。そのすべてを見て回って、迷ったが決めて買うことができた。予算があるのでそんなに高級品は買えないが、日常使いで楽しんでもらえればと思った。