ホームセンターで高校の同級生に会う

 昨日と同じようにわりとあたたかく、過ごしやすい。

 火曜は燃えるゴミを出す日だが、庭の落ち葉の掃除は昨日やったので今日は省いた。

 朝食後はラインのやりとりをしたりなど、忙し目に過ごした。

 午前中でひと段落ついたので、午後は車でホームセンターに行くことにした。

 11月に入り、花壇やプランターの植え替えを本格的に始めなくては、という気持ちになった。夏から秋にかけて咲いた草花を少しづつ抜いて、来春まで咲く草花に植え替え、たくさんの球根も植えたい。

 比較的近い場所にあり、草花が充実していたホームセンターが店仕舞いになったので、不便になった。今日は行ったのは少し離れたホームセンターだが、草花の量はともかく、質はあまり良くない。他にいい店を見つけたいがしばらくはここに通うことになるだろう。

 サランラップや洗剤などを買った後、屋外の花売り場に行き、カートを押しながらビオラプリムラを選んで回った。ビオラはかなりの色の種類があるが、花びらにフリルが入ったものなど変わった品種はない。

 プリムラ・ジュリアンは色の種類が少なく、選ぼうにも選べない感じ。それでも桃色とオレンジ色の二つを買った。青系や真っ赤などもほしかったのだが。

 ビオラに真剣なまなざしを向けて選んでいるとき、声をかけられた。わたしの名前を呼んでいる。顔を上げて声の主を見るが、誰だかわからない。するとその人はマスクを取り、自分の名を名乗った。マスクをとってはじめてわかった。高校の同級生だ。昨年と今年は中止だがその前は毎年クラス会を開いていたので、顔はよく知っているがマスクがあるとわかりにくい。

 この近くに仕事で来たそうだがその帰り、ホームセンターに寄ったとのことだ。最近、草花に関心を持つようになった、と話し、かごに入れたチューリップの球根を見せてくれた。チューリップに合わせて植える花を選んでるとのこと。

 チューリップの花は大きいので、合わせる花は小さめがいい。ビオラがいいわよ。さらに黄色や、チューリップの花の色にはないブルー系がいいとアドバイスした。 

 店で同級生と別れ、買ったものを車に乗せてホームセンターを後にした。うす暗くなりはじめた街はライトをつけている車が最初は少なかったが家に近づくにつれ、ヘッドライトをつける車が増えて来た。わたしは店を出たときからヘッドライトをつけていた。

 車を運転する時間でいちばん好きなのが夕ぐれで、スモールライトからヘッドライトへと変わるころが好きだ。テールランプの赤い色がきれいに見せる時間もこのころである。