秋晴れの文化の日、大田区短歌大会へ

 朝から晴れて青空が広がる。雲が少ない快晴の空だ。

気温も上がり気味で、過ごしやすい。

午後から大田区池上で大田区短歌大会が開かれるので、1時間あまり前に家を出た。歌会の会場は池上線・池上駅より歩いて10分ほどのところにある池上会館である。池上本門寺のかたわらにある。

 会場に行く前に買い物をふたつした。朝食のパンと、好物の佃煮だ。佃煮は池上駅から池上会館に行く途中の店で売っている。3年前くらいからこの短歌大会に出席するたびにこの店によって買っている。ゴマをたっぷり使った佃煮やふりかけ、お萩などが置いてある。箸休めにもなるし、暖かいご飯を美味しく食べられ、お酒のつまみにもなる。友だちの分も買った。

 会場には武蔵小杉の歌会の仲間のひとりが先に来ていた。隣の席に座った。さらに蒲田で開かれる歌会の仲間もきて、わたしを入れて4人が集まった。

 今回の短歌大会の選者は歌人松平盟子さんで、この方の歯切れのいいコメント、短歌を読みこむ丁寧さと深さが好きだ。

 午後1時から午後4時までの3時間の大会だが、最初の挨拶と最後の表彰式をのぞいて、松平さんの参加作品に対する講評がほとんどの時間を占めた。松平さんには大変なことだと思うが、講評を聞く側のわたしはとても充実した時間を持てた。

 わたしが出した短歌2首のうち、1首のほうがいいと言われ、選びたかったのよねと言われた。この歌を詠った人いますか?と言ったので、手を小さく挙げた。

 なんで選ばなかったのか。選ぶ歌の数が限られていたからだ、と思ったが時間がたつにつれて選ばなかったのではなく、選べなかったという可能性もあると思い当たった。

 どちらにしろ、選びたかったと言ってくれたことがうれしい。

 短歌の初句を名詞で止めたが、この初句切れが良くないと言った。初句で歌の流れが止まり、初句の印象がずるずると後を引いてしまうと。いちばん言いたいことが初句にあるなら、初句切れをあえて使う方法もあるとも。

 短歌大会のあとは武蔵小杉の歌会の仲間と、蒲田の喫茶店でしばらく話した。友だちは自転車で会場まで来たので、自転車で蒲田に行き、わたしは徒歩と電車で蒲田に行き、喫茶店で落ち合った。