この秋、金木犀が二度咲いた

 朝から青空が広がるが、湿度が高くて秋らしい天気とはちょっと違う。

 9月半ばごろ、わが家の庭に植えた二本の金木犀が咲いて、花の香りを楽しんだし、二本ほど切り花にして仏壇に供えた。

 こんな記憶があるので、お向かいの奥さんから数日前に金木犀の季節が来たという話を聞いた時、もう金木犀は終わりましたよと話したのである。

 ところが一昨日、近くのマンションの庭に植えた金木犀に橙色のつぼみがついているのを見つけた。

 今日はわが家の庭の金木犀にもたくさんのつぼみが見えるではないか!

 9月半ばころに楽しんだ金木犀の花は幻想だったのだろうか。自分の頭のぐあいに自信が持てない感じになった。

 金木犀の二度咲きってあるのだろうか、とインターネットで調べてみるとあるではないか。それも今年の二度咲きをいくつかのブログで紹介している。金木犀はもともとさまざまな条件が重なると二度咲きが多い花のようだ。

 ほっとして。自分が少し前に金木犀の花を楽しんだことは幻想ではなく現実で、これから咲く金木犀も現実だ。なんかくらくらっとしそうだ。いままではこの庭の金木犀は一度しか咲かなかったから。

 濃い甘い香りに秋の訪れを印象付けられるがそれは一度だけで秋の深まりとともに香りの印象が遠ざかっていく。

 だが今年の秋はこの香りを二度楽しむことができる。すごくすごく不思議なことだ。

通り過ぎる香りだったのがまた舞い戻ってきた、みたいな。妙にこころを揺さぶられる。

 

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駐車場の横に植えた金木犀

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玄関の前あたりに植えられた金木犀、わりと高木である

 

  やや気ぜわしい一日だった。郵便で送るものがいくつかあるが、10月から郵便の配達が従来よりプラス一日かかることになり、そのことが原因でもある。

 岡山市に住む歌友にわたしが参加している季刊の短歌誌最新号を送った。

 そのあと、パソコンでセミナーを聞き、夕方はバスに乗って等々力駅近くのカフェへ。歌集を読んでいるとライン電話が入ったのに気付いたが取れなかったので、店を出ることにして外でかけ直した。街の音がうるさいので道路から一歩入った住宅街でしばらく話した。

 歩いて家に帰り、急いで水曜日締め切りの短歌を葉書で1首送った。同じ都内だが配達日数がかかるので水曜日に着かないかもしれない。一日プラスされるだけで気持ちに余裕がなくなる。

 10日必着の明治神宮月次歌会には遅くても6日に投函しなければいけない。10日は日曜日で、土曜日は配達がないから、8日に着くようにするためだ。

 早く慣れてよゆうをもてるようになりたい。

 

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木洩れ日が揺れる広縁を見ていると、柴犬レオや老犬ももこがここで眠っていた秋を思い出す