「空」の題詠を1首送る

 朝は晴れたが午後になり雲が多くなった。気温は高くてあまり秋という感じがしない。

 細々とやらなければいけないことがあり、日中は居間にいてあれこれやった。

 明治神宮の月次献詠は、兼題が「空」である。今回はあまりたくさんの歌は詠めなかった。最近詠んだ歌のなかにはこれはというものがなくて、結局、昨年詠んだ歌を送った。昨年詠んだそのままではなく、二か所ほど手直しをした。昨年は気づけなかった欠点を見つけたからだ。気が付かなかったのが不思議なほどだ。

 直してみると短歌が一段と良くなり、あれが欠点だったとわかるが、直す前はそれが欠点だと気づかないことがある。時間を置いてみると気づくことが多い。

 他にも、大田区短歌大会に送る互選10首を選んだ。100首余りからわたしがいいと思った10首を選ぶのだが、少し前に一読してざっと選んでみた。今日は100首の後ろから読んでみた。やはり、前のほうにいい短歌が多かった。

 ハガキに選んだ10首の番号と第一句を書いて投函した。

 午前中早い時間に近所の知人に電話をして、来週、友だちを連れてご自宅に伺うことにした。

 昼食後はいつものように30分ほど昼寝。起きた後は居間でパソコンに向かい、ワードに歌人、永井陽子さんについての文章を入力した。思ったより筆が進んだ。

 一日少なくても1~2時間は永井陽子さんについて資料を読み構想を練ったり、考えたり、書いたりをしたい。わたしの生活のなかで文章を書くのが習慣のようなものになればと思う。ブログはほぼ毎日書いているがそれ以外に、である。

 5時前にパソコンから離れ、雨戸を閉めるなどしてから外出した。バスに乗っていつも行く等々力駅前のカフェへ。その前に近くの肉屋さんで夕食のお惣菜に鳥の唐揚げを買った。

 1時間余りカフェにいた間、栗木京子さんの歌集『しらまゆみ』を読んだ。2006年晩春から2010年早春までの作品440首を収めた第七歌集である。掲載歌にウィルスの感染や、マスクの売り切れ、「濃厚接触」という言葉、感染を恐れレーンを短縮した回転寿司屋、修学旅行生が乗らずに走る「のぞみ」などを詠んだ短歌があり、どんなウイルスだっただろうかと思った。

 新型インフルエンザだろうか。十数年前のことでよく思い出せないがあとでネットで調べてみたい。今回のコロナウィルスの感染拡大は10年たってもきっと鮮明な記憶となって残ると思うがどうだろうか。

 

神無月 感染者数気にならぬ日々がきて夏の戻りの秋なり

 

十年を過ぎてもきつと甘にがい記憶となりて君は残らむ