もう9月も中旬過ぎとなり、時の過ぎる速さに思いが及ぶ。9月に入ると年末が見えてくるような気がする。それまでにやりたいことがたくさんある。
日曜の定番のような朝を迎えた。5時過ぎに起き、NHK短歌を見てテレビ体操をしてNHK俳句を見た。同じような朝を迎える安心感がある。だが同じような朝昼晩が続くと飽きてくる。定番があり、ときに乱れることがあり、また定番に戻ってくる、くらいがちょうどよい。
だが乱れ続けるのもまたおもしろいかも。
午前中早い時間に、昨日パンツの裾直しを頼んだ方から仕上がったと電話が入った。すぐ家に来てくれて裾を直したパンツを受け取り、金千円を渡した。
庭を見せて、というので花壇をいっしょに見た。この花はなんていうの?ペンタスというの。これは?カラミンサ、と答えて葉っぱをつまんで匂いをかいでもらった。ツーンとミントの香りがする、わあーとその方。紫蘇が茂っているのを見ていたので、よければ葉っぱのやわらかいところを摘んでもいいわよと言うと、そう、ありがとうと紫蘇の葉っぱを摘んだ.もっといいわよというと、一回分はこれでじゅうぶんと。確かに紫蘇の葉っぱは保存がきかない。摘みたてをすぐ使うのがいい。
そのあとは洗濯をしながら、パソコンに向かい、ワードに昨日詠んだ短歌を入力した。
昼食後はいつものように昼寝をした。これも日中家にいるときの定番だ。
夕方はバスに乗って等々力駅前にあるカフェに行った。わりと久しぶり。バスの中も等々力の駅前も人が多かった。やはり、休日は平日より人出が多いのだろうか。カフェは平日よりやや多いていど。
カフェでは「短歌研究」という短歌誌の9月号を読んだ。ひとりの歌人による30首詠が何人か分掲載されていて、そのなかのひとりに惹かれた。千種創一さんという方だ。
スマホのインターネットで検索して、中東のどこかの国に滞在していたことがあるという経歴を知った。現在はどこにいるのかわからない。「檸檬追放」という短歌に特化したブログで、千種さんの歌集が取り上げられ、中東のどこかの国に滞在していた時に詠んだ短歌をいくつか紹介している。これがおもしろかった。
これらの短歌を詠み終えて店を出たとき、わたしが今いるのが日本で、東京で、等々力という小さな町の駅前であることが不思議に思えた。短歌の世界にはまり込んだのでこんな風に思ったのだろう。
一番星はるばる地球に光りたる明るさの上ヘリコプターが飛ぶ
蜘蛛の糸ガードレールに張られゐて朝のひかりになぶられ揺れる