友だちが家に来た

 台風の影響か湿度が高く、日中は雨が降りそうで降らなかった。

 午後から友だちが来るので、居間の掃除をして、庭から木槿と百日草を切ってきた。

 花は玄関に置いた花瓶に活けた。

 お向かいの奥さんからいただいたシャインマスカットを切り分け、一昨日の歌会で仲間が持ってきてくれた横浜バターサンドを袋から出して器に入れた。

 友だちとは電話やラインのやり取りはあるが会うのはひと月あまりぶり。会うたびに太るのではないかとあやぶんでいたが、それほどでもなかった。

 どこでどうなったのかわからないが、父や母のこと、弟やその奥さん、弟のこどもたちのことを久しぶりに友だちに話した。出るわ出るわという感じで、わたしは話した。

 友だちはこの話をどこにも誰にももらさないと信頼してのことだ。ほんとうに信頼していいのだろうか。

 友だちは一見珈琲が好きそうに見えるが実は緑茶が好きだったという新しい発見があった。しかも濃く入れたお茶が好きだという。好みが渋いと思った。

 ちょうどいただいたおいしいお茶があったので、濃い目に入れてもてなした。濃い目に入れても渋みや苦みがほとんどなく、とてもおいしい。

 1時間余り話して、帰る時間になったが最寄り駅までいっしょに歩いて送った。わたしも行きたいところがあり、友だちと逆方向なので駅のプラットフォームで別れた。