一日中雨の七夕

今日は一年に一度、織女星牽牛星が天の川で会える日と言うことだが、あいにくの雨。

ほぼ一日中、しとしと雨が降っていた。

 敬愛申し上げる歌人岡野弘彦氏がお生まれになった日でもある。遠くよりお祝い申し上げます。

 近所に一回買い物に出かけた以外は家で過ごした。

 読みかけの本と歌集を、読み終えることができた。本は藤井常世氏の『鑑賞・現代短歌九 前登志夫』で、本文は読み終えていたが秀歌三百首選が残っていて今日ぜんぶ読み切った。歌集のほうは毎月2回開かれる歌会のもと仲間《現在は退会している)が発刊したもので、いいと思った歌を何首か選び手紙でも出したいと思い、読み切った。

 元仲間の歌と前登志夫と比べるのは無謀というものだが、やはり読んでいてこちらに訴えるもの、伝わるもの、何かに対峙しているという緊張感に乏しく刺激となるものが少ないように思った。ただ、歌のうまさ、完成度は及ばないにしても短歌への思いの強さは元仲間の歌集から伝わってくる。こうして少しづつでも短歌が進歩してゆくことが大切なのだろう。

 元仲間の歌集からいくつか収穫があり、そのひとつがわが庭で咲いている底が紅色の木槿が別名”宗旦槿”ということを知ったこと。千利休の息子、千宗旦が夏の茶花として好んだことからこの名が付いたそうだ。

 一日花、もしくは数日しか花が持たず、その短さが茶の心に通じているとか(よくわからずに書いています)。

 雨の中一度買い物に出たが、近所の奥さんとばったり会い、店から話しながら帰り,さらに家の近くで立話をした。一日歩かないとふくらはぎが張るとかで、軽く動かないといけないそうだ。ただ、少し歩くとふくらはぎが張るそうで動くのも動かないのもよくないみたいで難しい。

 夕方近くは昨日描き終えた紫陽花苑の絵に少し色を足した。木々の緑の明暗があまり描き込んでいないところがあったので、濃い緑を加えた。緑色にはさまざまな色調があり、薄い色は混色でさまざまなバリエーションが出来るのだが、濃い緑色が難しい。

 思いっきり濃い緑色はどのようにして作るのだろう。

 

わが庭のあちこちに咲く木槿をぞ宗旦槿といふを今朝知る

 

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雨の日に咲くのが宿命のような鉄砲百合、日本原産の百合だがなんで雨の季節に花を咲かせるんだろう

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