蒸し暑い日だがうれしいことがあった

 エアコンは早めに入れて、日中は冷房の効いた部屋で過ごした。

 庭の空気は熱風が吹いているみたいで、湿気が多くて外に出る気になれない。

 今日は老犬ももこの命日の一日前。明日ももこが死んでしまうという日(2016年8月25日)に、わたしは車で二子玉川にでかけ、ももこの食餌介助のために必要なものを買いに行った。次の日に死んでしまうのに、そんなものを買いに行かずにももこのそばにいてあげたかった。悔いは今も残り、今日はどこにも行かず、ももこのそばにいようと思った。

 死んでしまったももこには、わたしがどこにいようが関係ないのだがわたしの気持ちだけのことだ。

 お昼近く、門扉の横にあるポストに手を入れると、葉書が1枚と封書がひとつ。手紙は残暑見舞いを出した友だちからのものだ。

 葉書は全国短歌大会からのもので、わたしの作品がある選者に選ばれ佳作をいただいたと知らせて来た。

 この短歌大会からは少し前に葉書が送られてきて、コロナウィルス感染拡大を受けて学士会館で開かれる予定の短歌大会は中止となり、受賞作品は8月中にそれぞれに知らされると書いてあった。

 この短歌大会には3~4年作品を出しているが選ばれたことは一度もなかったので期待値は低く、自分にはあまり関係がないかなと受け取っていた。 

 ところが今回は選ばれたとのこと。選ばれた作品の初句(5文字)が葉書に書かれていたが、どういう短歌だったかすぐには思い出せなかった。パソコンでデータを呼び出し、ああこの歌かとやっとわかった次第。5首出したうちの1首だ。

 選者の歌人はわりあいと若い方である。

 最近、悲しい涙が多かったが今日はうれし泣きをさせてもらった。ありがとうございます。

 

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ももこがいた頃は居間の鏡台の横に、食器や水の器を置いていた。その頃を再現してももこを偲んだ。