大田区文化祭短歌大会へ

昨日よりは天気がよくなく、朝方に薄日がさすていど。

午前10時からはじまる大田区文化祭短歌大会へでかけた。いつもの最寄り駅まで坂道を上る自信がなく、バスに乗り少し離れた最寄り駅をめざした。バスを降り、駅まで数分の道を歩く間に軽いめまいがした。

 朝から疲れがたまっていると感じていた。駅に着き、電車に行ったん乗ったが急に不安になり降りてしまった。ホームのベンチに座り、心身が落ち着くよう深呼吸をした。一時はこのまま家に帰ろうかと思ったがなんとか気持ちを建て直し、次の電車に乗り会場に向かった。

 東急線蒲田駅から池上線に乗り二つ目の駅で降り、7~8分歩く・会場に着くと短歌大会はもう始まっていた。この大会に最初に来た時に比べると半分以上、出席者が減ったようだ。

 今回は結社かりんの選者、佐波(さば)洋子先生が講師を務める。選者賞を受賞した作品とその他の作品(区長賞、橙黄賞、大会賞以外の作品)の講評をおこなう。

 区長賞、橙黄賞、大会賞はこの歌会を主宰している歌人が講評をおこなう。

 わたしが応募した短歌二首のうち一首は選者賞に選ばれた。

 

間をあけて飛行機が二機雲のなき十三夜の空またたきて過ぐ

 

 最近わが家の住む界隈の上空を飛行機が飛ぶことが多くなった。2013年ころから飛行機の姿を見るようになり、その数が特に増えたのは今年になってからだ。

 最初の「間をあけて」の句にセンスを感じる。十三夜の美しい月夜と無機質な飛行機の組み合わせがよい。やや図式的ではあるが空間の映像性がすてきで、いい作品だと思う。先生の講評を要約してみた。

 もう1首は

 

八月にこほろぎの声聞く朝は夏の背中を見ゆる思ひす

 秋と言わず、「夏の背中」と言い表したところに工夫があると言われた。

 「背中を見ゆる思ひす」は文法的におかしい。「背中の見ゆる思ひす」または「背中を見る思ひする」のように直したほうがいいとのこと。

 

  短歌大会の最後まで無事に参加できてよかった。体調に不安があり、途中で帰ることもありかなと思っていた。

 帰りはいくつかの買い物をするくらいの元気が残っていた。だが無理はできない。疲れがたまっていることは確かだから。