今日は数か月ぶりに蒲田で歌会が開かれる。
この歌会は昨年末にお試しで参加したことがあり、今年に入り正式にメンバーになって2回参加したがすぐコロナ拡大で中止になった。歌会は開かれないが、短歌だけを送って先生の添削を受けることができた。だがわたしは歌会が中止の間は休んでいた。
歌会が再開すると言うので今日は参加した。歌会に参加した人はぜんぶで14人、先生がひとり、短歌を提出した人は17人いるので3人が休会している。
武蔵小杉の歌会とはかなり雰囲気が違う。武蔵小杉は教えてくれる先生がいないため、話が短歌から脱線してか家族の話や、戦争中の話など昔話など長々は話すことがあるがこちらはほとんどない。ただ、自分の短歌の背景について話す人はいる。
歌会に参加する人の中に一人武蔵小杉の歌会の仲間がいるが他は名前を憶えている人は数人しかいない。武蔵小杉では仲間たちの家族構成なども何となく知っているが、こちらはぜんぜんわからない。
一つ一つの短歌に対する先生の評価や添削に耳を傾けた。エアコンが入っているが、窓や入り口の扉を開けているので冷房が効かず、すごく暑い。かなり集中して話を聞いたり、時に話したりしたので疲れた。
歌会の後は武蔵小杉の仲間と駅前の喫茶室に入った。アイスコーヒーを注文し、2時間あまり話した。
その仲間はわたしも作品を送っている季刊の短歌誌に送った自分の短歌が不本意な添削をされたことを怒っていた。やめたい意向を口にした。人にはそれぞれこだわりがある。わたしにはそんなに怒りを感じることだろうかと思えるが、本人にとっては譲れない何かがあるのだろう。
夕空の月と向かひて噴水の前のベンチにわれは座れり
ひと日終へ噴水の前のベンチに座りたりつながる水音こころにやさし
ひとすじに進む危険を口にする友はわれに発散を勧む
この道を行けるところまで行けばいい友のことばがわが背押したり