初夏の陽気、武蔵小杉の歌会へ

 日中は気温が上がり、半袖でもいいくらい。

 陽ざしもたっぷりで紫外線が降り注いでいるのが目に見えそうだ。

 午後から歌会があるので午前中は準備をした。19首から5首選ぶのだが、選び方がむずかしい。技術的にしっかりした短歌を選ぶか、詠っていることにおもしろさを感じる歌を選ぶか。どちらも兼ね備えている歌がいちばんいいのだが、なかなかそういう歌がなくて・・・・・・。

 でも何とか折り合いをつけて5首選んだ。

 この四月からバスの運行時間が変わり、さらに平日は武蔵小杉行きのバスの運行がいっさいなくなった。多分、コロナウィルスの感染拡大に対応した措置だと思うが、バスに乗って県境を超え、武蔵小杉まで行けることがどれほど便利だったかを思い知った。

東京都と神奈川県の境に丸子大橋があるのだが、スカイブルーの橋をバスや車で渡るのが好きで、いつもわくわくした。バスの運行がなくなり、そんなささやかな楽みもなくなった。

 簡単な昼食を食べ、最寄り駅まで坂を上って行き、電車で武蔵小杉に着いた。

 歌会の参加者は6名、皆さんの歌は19首。ひとり歌だけで参加して、歌会は欠席している人がいる。

 前半と後半に分け、途中15分ほど休みをはさんで歌会が行われた。一首一首を取り上げて、その歌を選んだ人を中心にどこかよかったかとか、何か問題点があるかなどをみんなで話しあう。短歌についての話から脱線することもしばしば。

 泰山木という木の漢名が洋玉蘭ということを初めて知った。わたしの歌でアマビエを詠んだ歌があり、アマビエを知らない人がいたので少し驚いた。自分にとっての当たり前が他の人にはそうでないことを知ることができた。

 わたしが歌会に出した歌は

 

ジャスミンの花咲き初むと隣家より甘き香りの知らせがきたり

 

大海よりはるばる来たる満ち潮が音をたてをり桟橋打ちて

 

落ちる水アマビエに似る噴水が公園の道沿い十あまり

 

 歌会の後、4名でいつもの店に行った。ひとりは夕食にスパゲッティを注文し、他3名はティラミスと珈琲のセットを注文した。ボリュームのあるティラミスは甘みがほどよくてぺろりと食べられる。

 

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家路の下り坂途中で撮った、はるか向こうに富士山のシルエットが