久々に忙しい一日

 雨が降りそうで降らない天気だが、午後から一時雨となった。

 午前中家を出て、坂をのぼり最寄り駅から自由が丘へ。10年以上懇意にしている証券会社で担当者といろいろ話した。別になんか金融商品を買うという直接的な話ではなく、情報交換的な話だ。

 1時間と少し話して証券会社をあとにして、いくつかの店を回って街に気軽に履いて行ける「サンダルを一つ買った。

 電車に乗り最寄り駅で降り、ここでも買い物。駅前の商店街(なだらかな坂道になっている)を下って、昔友だちと行ったことがある地下にある中華料理屋に入った。中国人の女性がいて、席に案内してくれた。と言っても鰻の寝床のような細長の店内でテーブル数もそんなに多くない。

 麻婆豆腐のランチを頼んだ。スープ、ザーサイ、杏仁豆腐が付いている。辛めだがおいしい。

 この店に一度一緒に入った友だちとは音信不通になり、6年近く会っていない。この店をふいに思い出したので入ってみる気になった。思えばあれからこの店に入ったことさえ忘れていたのだが、今日何かの拍子に思い出したのである。

 ランチを終え家に帰り、疲れをとるため30分ほどごろんとなった。ところが急にやらなければいけないことを思い出し(思い出すことが多い一日)起きた。

 明後日まで葉書で短歌を1首送ららなければいけないところがある。今月の第三水曜日に開かれる歌会のための短歌だ。思い出してよかった。うっかり忘れても不思議でないから。

 なるべく新しい短歌を送ろうと自分の部屋でパソコンを開け、7月に入って詠った短歌をワードで入力した。ぜんぶ打ち終えてから、その歌にするか決めるつもりだった。打ち終えてさて、どれにするかと気持ちを集中させたとき、どこからか声が・・・・・・。

 自室の掃き出し窓からガラス越しに外を見ると、友だちがこちらに手を振っている。

 すぐ、玄関に出て出迎え、家に上がってもらい、紅茶とスモモのアイスクリームを出した。短歌のことはとりあえず後回しにして、しばらく話した。

 友だちが茄子を知人から送ってもらったのであげると言ったので、あとで取りに行くことにした。

 友だちを見送り、30分ほどして今度は友だちに家に行き、少しだけ家に上がらしてもらった。茄子だけだなく、友だちの手作りの麦わら帽子ももらった。既製品の帽子に友だちがリボンと造花を飾った帽子である。あなたに似合うから、というのでありがたくいただいた。

 友だちの家を出てわが家に帰ったのは7時近くで、久々に忙しい一日だった。