冷たい雨の日、武蔵小杉の歌会へ

 半袖で過ごせるような日が続いたが、今日は長袖2枚はほしい肌寒い天気。

 午前中からお昼過ぎにかけて雨が強く降った。

 雨の降りが強い時間に家を出て最寄り駅に向かった。雨の日なのでバスに乗ってもう一つの最寄り駅に出たかったが、バスの時刻に間に合わず歩いた。

 午後1時から武蔵小杉駅前にある中原市民館で歌会が開かれる。この市民館の1・2階はいまワクチン接種の会場となっていて、会議室は2室しか利用できない。

 そのうちの一つで歌会が開かれた。参加者は6名で出詠された短歌は17首。1名が司会を務める。

 わたしが出した歌はあまり出来が良くなかったが、皆さんからこうしたほうがいいというアドバイスを受けて直した。さらに推敲を重ねたい。

 

 ブラウスを洗って干せばそのかひな風が引っぱり誘うがごとし

 

 日曜の花瓶にしづかな白薔薇はなびらひとひら落とすきらめき

 または

 晴れし日の花瓶にしづかな白薔薇はなびらひとひら落とすきらめき

 

 温室村バス停のみにいにしえの名前残さる大正はるか

 

 歌会の後はいつもは仲間と珈琲を飲んだり、ケーキを味わったりするが今日は友だちと会う約束があり、市民館で別れた。

 友だちは武蔵小杉へ4月に引っ越したばかりで、市民館まで来てくれた。少し歩いてグランツリーという複合ビルの1階にあるイタリアン・レストランに入った。

 時間がまだ早く(5時少し前)店内は誰も先客がいなくてわたしたちがこの店の最初の客だった。

 ノンアルコールのビールを注文し、前菜の盛り合わせ、茄子のトマトソースのパスタ、豚肉のグリル香草風味を選んだ。

 こうやって外で食事をするのは歌会の後にみんなとパスタを食べたりするくらい。3月は同じ友だちとフレンチレストランに入ったこともあった。

 歌会でけっこう話して喉が渇いていたので、ノンアルコールのビールの最初の一口がとてもおいしかった。

 引っ越した友だちに武蔵小杉の街はどうなのか聞いた。タワーマンションではいまのところあまり近所とのつきあいがないようだ。ただ、マンションの近くにスーパーマーケットがあるのは便利とのこと。

 友だちには子どもが一人いるが小学校を変わり、前の学校とだいぶ雰囲気が違うと話した。

 そこからお互いが子どもだった頃の学校の話もした。

 わたしが今好きな歌人の話や、友だちが高校時代に新聞記者になりたいと思ったことがあるという話もした。友だちは人と会うのが好きで、人と会うことが仕事になるような、そういう仕事をしたいと。現在も人と会うことが仕事の大きな部分を占めているので、好きなことを生かしていると言える。

 大宮に永井陽子さんという歌人が親友たちとともに作った同人誌を見に行くことも話した。スマホで検索し、埼京線で行くと乗り換えもなく、早いのではないかと教えてくれた。

 食事を終え、ジェラートカプチーノを注文した。カプチーノは久しぶりに飲んだがおいしかった。

 東急線の改札口まで送ってくれて別れた。