うすら寒い曇天の日、武蔵小杉の歌会へ

昨日の春の嵐は強い南風が吹いたが今日は北風が冷たい。

うすいコートを風が通り抜けるようだ。

朝9時から歌会が開かれるので、準備があわただしかった。

テレビ体操をして、朝食の支度をしつつ、洗濯機を回して・・・・・と思ったより時間がかかる。それなりに身なりを整える必要もあるし。

 あまり余裕がなく家を出て、それでも10分前くらいには会場のあるビルについた。 

 先に来た人たちがテーブルと椅子をセッティングしてくれた。

 教室形式で前に講師(わたしたちは司会者)、向かい合って参加者が座るテーブルの並べ方だが、動かして車座のかたちにした。全員が丸く囲むように座る。

 歌会の司会はわたしが務め、9時から12時少し前まで途中15分の休憩をはさんで行われた。

 わたしが出した歌は

 

障子戸を張り替えしたる部屋のなか春の光新たに呼びこむ

 

硝子戸の内なるわれに気づかずに飛ぶひよどりの大写し見る

 

 歌会の後はめずらしくすぐ解散した。いつもは昼食やコーヒーを楽しむのだが、次の予定のある人が幾人かいたためだ。

 家に帰り昼食をとり、近くの菩提寺に春の彼岸の墓参りに行った。やっと行けたという感じ。遅くなって込めんねと父母に詫びた。これからもいろいろなことがわたしに起こると思うが、見守っていてくださいと話しかけた。

 亡くなった人や犬たちはわたしにとって心の支えであり、時には励ましを、ときになぐさめをもたらしてくれる、大切な存在である。