窓を開け放ち掃除をした

陽ざしがたっぷりと注ぎ、日中はあたたかく感じた。

朝は6時過ぎに起きて、NHK短歌を途中から見た。テレビ体操をして、NHK俳句を見た。

 お昼前、部屋に掃除機をかけたがエアコンを消して窓を開けた。こうして窓という窓を開けて掃除をするのは久しぶり。寒い日は窓を開けて換気するにしてもひかえめになる。今日はそれほど寒さを感じなかったし、陽ざしが部屋のなかまで射してきて気持ちよかった。

 昼食後しばらくたって眠気を感じたので炬燵の横にごろんと寝た。うとうとしたがあまり眠らなかった。

 新聞を読んだり、永井陽子さんの歌集を読んだりしたかったがあまり時間が取れなかった。ちょっと調べたいものがあって、そちらに時間を使ったから。

 夕方になり、近くの菩提寺にお墓参りに行った。昨日も行ったので二日続けての墓参だ。枯れかけた花が多く寂しい墓地を冷たく強い風が吹き通る。お線香が炎をたてて燃えている。線香がゆっくりと燻るような、風のない穏やかな日が好きだ。

 寺を後にして、そのまま散歩にでかけた。等々力不動の方向へ。歩ているとだんだん暗くなり、すっかり日が落ちた。家々の屋根の近くの空は茜色が残っている。明かりが灯り始めた街を坂の途中から眺めた。

 等々力不動の近くまで歩き、昔、柴犬レオとよく歩いた道を通って帰路についた。高台から急な階段を下りて帰る道だ。階段の上に有名な男優の家があり、レオがいた頃は同じように柴犬を飼っていて、その人が犬を連れて家から出てきたのを見たことがあった。こんな思い出をたどりながら歩いた。階段の反対側は坂になっているがその坂にそった広い斜面が更地となり段状に整備され、売りに出されていた。6つくらいの区画にわかれている。

 レオと散歩をしていた頃、どんな家が建っていただろうかと記憶を探るが思い出せない。ただ、この広い更地全体に家が建っていたことは確かだ。