朝の散歩は高台の公園へ

 おだやかな秋らしい一日。陽射しは昨日より少なく、天気が崩れることを思わせる。

 朝食後すぐ散歩にでかけた。早朝ではないが朝早めの時間だ。ひさしぶりに多摩川台公園へ。

 多摩川のほとりにある高台の公園である。遊具を配置した広場があるところに上った。一組の家族が広場に設置されたテーブルと椅子にくつろいでいる。

 ここに来るとブランコが空いている時はいつも乗りたくなる。誰も使っていないブランコに乗り、川の方向に向かって揺らした。

 こどもがひとり来て隣のブランコに乗り、立って漕いでいる。その妹が来て乗りたいと泣きだしたので、ブランコから離れた。

 家族がいるテーブルから離れた別のテーブルに座り、スマホで短歌を自分宛てに送った。日向にいると陽射しが思ったよりも強い。長い間陽射しにあたっていると、日陰に行きたくなる。

 さきほど、こどもたちに脅されて飛び去った烏が桜の樹の太い幹に止まって、あたりを見渡している。

 ライン短歌を7首ほど送ってから、公園を後にした。歩数計を見ると公園への行き帰りだけで5000歩を越えている。

 ワードの「十月の短歌」に、この1週間ほどに詠んだ短歌を入力した。今月は短歌を詠むペースが早く、すでに120首ほどになっている。9月は一か月で100首に届かなかった。そのときどきの生活の状態で、短歌が詠めたり詠めなかったりがある。

 午後はなんとなく疲れを感じて、眠らないまでも炬燵の横でごろんと横になった。3時過ぎてから思い立って庭に出た。種子を蒔いて育てた矢車草の小苗をポット鉢にひとつひとつ植え替えた。青い花と桃色の花を、色の違いがわかるように植え替えたポット鉢を別の場所に置いた。

 昨年はこうして植え替えた矢車草の苗が浸水してしまい、ほとんどが枯れてしまった。半分くらい植え替えが済んでなかった苗があって、それが浸水を逃れたので、なんとか今年の春も咲かせることができた。その花から種子を採って、来春の花につなげることができそうだ。

 

小さなベンチ小さなテーブル備えたる公園の遊具こどもに還る

 

綱持ち来るこどもを見れば烏はこりやたまらんと飛び去れり

 

あんなにもきらめいてゐし対岸の高層ビル群 素顔の朝よ