雲の多い空模様だが、弱々しい陽射しが注ぐ時間もあった。
今日は朝方の散歩と買い物以外は家にいた。
朝は久しぶりに多摩川台公園まで散歩した。多い時は1週間に5日くらい散歩したこともある。
多摩川の流れを見下ろす高台の公園にのぼると、ここによく来た頃のことが思い出された。多摩川にかけられた橋を渡る電車や車を見るのが好きだった。そんなに時間がたっていないのだが、遠い日のように思える。今日は橋を見渡せるところまでは歩かなかったが、遊具のある広場で、ブランコに乗った。風の強い日にここまで歩いたことがあったがあの日は人の姿がまったくなく、同じようにブランコに揺られた。
強い風にどんぐりが叩き落され、地面にあたる音の鋭さがまだ耳に残っている。ブランコの周辺にはどんぐりがたくさん散らばっていたが、そのどんぐりもほとんど姿を消した。
思い出にひたるような時間を公園で過ごした後、家に帰った。
明日の消印有効の歌会への投稿があり、居間でパソコンに向かってワードに朝の散歩で詠んだライン短歌を入力した。10月に詠った短歌の中から迷ったあげく、猫を詠んだ歌と八手の葉と金木犀の花を詠んだ歌の2首に決めた。
やはり、最近詠んだ短歌がいまの気持ちにぴったりくるが、冷静に短歌に向かうとそんなに良い短歌を詠んでいないなとつくづく思った。
どんぐりが音立て風に落とされしあの日を偲びてブランコに揺る
草を喰う仲間を待ちて軽鴨は水かきなびかせ立ち泳ぎせり