ふたたび、うれしいこと

 秋晴れの空がひろがる気持ちのいい土曜日。身体の調子はいまひとつぱっとしないが、こころの調子は最近にしてはいいほう。

 3つの部屋と広縁、廊下、台所などに掃除機をかけ、窓を開けて風を通した。洗濯もした。

 お昼前に郵便ポストに手を入れると、郵便物がふたつ。そのひとつが大田区短歌連盟からで、大田区文化祭短歌大会に投稿した短歌が入賞したという知らせだった。

 この短歌大会は大田区在住でいらした歌人、葛原妙子さんが創設されたと聞いているがこの方の歌集『橙黄』を冠した賞に選ばれた。

 葛原妙子さんはわたしが全作品集を読んだ数少ない歌人のひとりで、老犬ももこが死んでからしばらくたってこの方の歌集をなんども読み返した。最初は単行本の歌集を図書館から借り、それでは物足りなくなって刊行された全作品集を借りて読んだのである。『橙黄』は初期の歌集と記憶している。

 この敬愛する歌人に因んだ賞はこの短歌大会でいちばんほしかった賞である。これに選ばれたということで嬉しさは倍加した。

 コンビニと近所の店に買い物に行く以外はほとんど家にいたが、夕方近く庭に出て、種子を蒔いて育てた矢車草の残りの小苗を植え替えた。11月中までにあるていど根を張って、葉っぱをたくさん出してほしい。がんばれよ、君たち。

 

君からのおやすみなさいの一言を聞く日は決してないと思へり

 

犬の毛に付く草生える裏道をまぼろしの犬誘ひ歩きたり

 

 

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ホトトギスの花が咲き始めた。この花が咲くと柴犬レオのことを思い出す、このブログをはじめたのがホトトギスが咲くころでレオがいたから

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千両がこのひと株だけ早めに色づいた

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