東京は梅雨明け

 朝から晴れて青空がひろがった。たくましい夏の雲がまぶしい。

 東京は今日、梅雨が明けた。ようやくという感じ。いつまでこのぐずついた空模様が続くのかと思っていたが、梅雨明けはあっけらからんとやってきた。

 あまり突然やってきたので信じられないくらいだが、夜になってかみしめている。

 

 昨日のことを少し書いて置こう。

 昼前にお客様が来て居間で1時間あまり話した。こちらはマスクをつけていないが向こうはつけていた。若い方なので気を使ってくれたようだ。

 前日行った国立西洋美術館で開かれているロンドン・ナショナル・ギャラリー展について、特にゴッホのひまわりについて話したら、いちどそういうところに行ってみたいと言い出した。今までいちども美術展のたぐいを訪れたことがないとのこと。

 でしたらせっかくなのでギャラリー展に行ってみませんかとすすめたがその気になってくれて、端末でチケットの予約方法を調べた。若い人は行動が早い。見習うことも多い。

 

 今日に戻ると、日中は近くの肉屋に買い物に行ったくらいでほとんど家にいた。昨日、武蔵小杉の歌会の先輩から届いた亡くなった先生の歌集を読んだ。先生は5冊の歌集を出版したがその中の最初の歌集だ。25歳から34歳に詠んだ短歌を集めている。

 先生の郷里、熊本での恋や上京してからのこと、結婚や生まれたお子さん(長男)のことも短歌に詠まれている。若かりし先生が短歌から伝わってくる。人はいつか死ぬという当たり前だけれど、このあたりまえが悲しい。

 夕方から散歩に出た。スマートフォンとペットボトルの水、デジタルカメラを持って。いつもより大きめのバッグ【トートバッグ】を持って行った。散歩のついでに買い物をしたかったからだ。

 古墳のある公園に着く前に、川で軽鴨ルパンを見かけた。川の真ん中あたりにうずくまっている。お尻が持ち上がっていて、どことなく調子が良くなさそう。嘴をさかんに羽根にこすりつけている。心配になりしばらく見守っていたが散歩を続けることにした。

 高台の公園に上り、紫陽花苑のある方に連なる古墳の脇を歩いた。紫陽花苑の一つ手前に東屋があり、そこから多摩川や鉄橋を渡る電車が見渡せる。ベンチに腰をおろして、スマホを取り出し、詠んだ短歌をラインのkeepメモに記した。昨日、自分宛てにメッセージを送っていることを話したら、ラインのkeepメモが自分だけに届くのでメモ書きなどにちょうどいいと教えてくれた。それからはラインで短歌を自分に送っている。

 紫陽花苑では誰かがバックに流す音楽にあわせてテナーサックスを吹いていて、やたら聞こえてくる。鉄橋を渡る電車の音もかなり響いてくる。だがこちらは短歌に夢中なのでそれほど音が気にならない。それどころか、ちょうどいいバックグラウンド・ミュージックくらいに思った。

 ここちよい多摩川の風が吹いてきて、長居をしたくなる雰囲気。

 帰りはさきほどの軽鴨に会いたくて、元の道を戻ったが軽鴨はいなかった。また引き返して公園近くの駅から電車に乗り、いつも行くスーパーマーケットのある駅で降り、いくつかの買い物をして家に帰った。

 

サックスの音色響く公園に鉄橋を渡る音重なりつ

 

 コロナにて人の少なき絵画展 呂を着る女と小学生

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公園から眺められる対岸の街、鉄橋を渡る電車、多摩川・・・・・

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公園にある時計

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テナーサックス鳴り響く紫陽花苑

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これは昨日の朝撮った軽鴨ルパン、今日はもっと調子が悪そうだったので心配だ