陽射しが出る時間もあった午前中の早い時間に歌会の仲間から電話があり、短歌の師匠が亡くなったと知らせてきた。亡くなったのは7月2日昨日とのこと。
先生の奥さまから電話をいただいたとのことで、さらに詳しいことがわかったら追って電話をすると言って電話が切られた。
5月の末に入院されてずっと病院で闘病生活を送られていたのかと思い、泣いてしまった。先生とは新型コロナにより最寄りの郵便局が閉鎖され、速達便が届かず、ご自宅の郵便ポストに何度も確認に行かせてしまい、大変な負担をおかけした。このことも先生の体調の悪化に影響しているのではないかと気がかりだった。
前から今日は出かけることにしていたので急いで支度をし、家を出た。いくつかの店で買い物をした。台所を新しくしたので、父母のいる時から使っていたもろもろの台所用品を新しくしたいと思った。
すべての買い物を終え、遊歩道に置かれたベンチ(左右は座れないようにテープが張ってある)に座り、携帯電話を見ようと思ったら、ないことに気づいた。ポケットに携帯電話を入れていたが、邪魔に感じてバッグに戻したことは覚えている。バッグから落ちたのだろうか。こころあたりを探し、買い物をした店に再度行ったがなかった。
ちょうどいつも行く携帯ショップがすぐ近くなので、ガラケーからスマホに今替えるといくらかかるか見積もりをたててもらった。初期経費と月々の支払いがこれならいいかなという額なので、見つからなかったら乗り換えることにした。
かさばる買い物を持って家に帰った。遅めの昼食をとった後、携帯ショップに電話するとわたしがほしい色のスマートフォンは明日にならないと入荷しないとのことで明日の午前中を予約した。
夕食の買い物をするため外に出て、マスクをしていないのに気付き家に戻ると、固定電話に朝電話をくれた仲間からの留守録が入っていた。あとで電話をすると。こちらからご自宅に電話をすると奥さんが出て、ご主人はスマホで話しているとのことで、買い物から帰る頃の時間を伝えて買い物に再度出た。
家に帰り少したって電話があった。短歌の先生が亡くなったのは6月2日で、入院して4日しかたっていなかった。歌会の仲間のふたりに電話をして、先生が入院したと思われる病院に行ったが入退院を確認できなかったので、その足で先生のご自宅に3人で向かった。お線香をあげ、お香典をお渡しし、40分ほど話して帰ってきたそうだ。
先生の奥さんは胸が痛いと話されたそうだ。入院時はそれほどの症状ではなかったのに急逝してしまったことがショックだったようだ。
先生とはご縁があって、老犬ももこが亡くなった2016年の秋から短歌会に参加させていただき、ご指導を賜った。ほめられたこともあれば、力不足を指摘されたことも。学びの半ばで先生がいなくなり、途方に暮れる思いがあるが生きている限り短歌に精進していくことを自分のなかで確認した。