朝の空は雲が多いがきれいだった。時間がたてば天気が崩れるのを知っていたので、貴重なものを見るように朝の空を眺めた。
短い散歩に出て、多摩川の河原方向を見晴るかす切り通しの道に行った。このあたりは多摩川の流れに浸食され,いくつかの段差になっている土地が多い。見晴らしのいい道は低地から一段(十何メートル)高くなっていて、この道の上にも高台がある。
家並みや空を眺めるにはとてもいいところだが、多摩川は見えない。
朝は陽射しがたっぷりと注いだので、洗濯機を2回も使った。厚めのシーツを洗ったがこちらは天気が急変して乾かなかった。
午後のいつからか、雨が降り出し、最初は降ったり止んだりだったがやがて本格的な雨になった。
雨がぽつぽつ降り出したとき、傘を持ち、ビーチサンダルで今日二度目の散歩に出た。こんどは少し遠く、対岸の高層ビル群が眺められるところまで行った。朝方行った、低地から一段高くなっている道の続きにある。
暗い色の雲が対岸方向からこちらに流れてくる。朝とはまったく違った空の様子を眺めた。柴犬レオが亡くなった後、対岸のビルの夜景を眺めによくここに来たことを思い出した。あれから7年も経ったなんて……あの時からどれほどわたしは変わったのだろう。
夕方近く、歌会に今年になって入会した方から電話があった。歌会のある武蔵小杉まで来るのに時間がかかることと、先生の添削が期待できないことを理由に退会したいと告げられた。
歌会そのものが続行するのかどうか風前の灯状態なので、退会の申し出はこころよく受けた。7月分まで会費を支払っているので7月に開かれる二回の歌会分の短歌を送ってもらい、それで退会ということにした。ひと月分を返金してもいいのだが、返金してほしいとは言われなかったので最後まで短歌を送ってもらうことにした。先生の添削もなく、申し訳ないが・・・・・・・。
歌会の先生は現在、まだ入院中と思われる。退院しても高齢なので元気になるとは思えない。歌会の先生を務めるのはもう無理ではないかと思う。お疲れさまとねぎらい、感謝の気持ちを伝えて、ゆっくり休んでいただくようにしたい。
動かぬ雲流るる雲を配置して六月の朝の空は美しき
川中の石に止まれる蜻蛉見て君は言いたり夏のとんぼと
軽鴨の子の写真を見たいといふ君を見送り川岸に別る