お花見の散歩をする

 朝から晴れてそこそこ気温が上がった。

 身体を動かすのにちょうどいい暖かさだ。

  午前中は近くの菩提寺へ墓参に行った。行きに歩いた川沿いで、ルパンと名付けた軽鴨に会った。上流に向かい泳ぎながら、ときどき川の淵に引っかかった花びらを盛んに食べている。なんの花びらだろうか。川べりに桃の花が咲いていたので桃の花かもしれないし、桜の花かもしれない。花びらはおいしいのだろうか。

 繁殖の季節に一羽で生きているけれど、がんばれ。

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墓参に行く途中で会った軽鴨ルパン

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  昼食後しばらくしてから散歩にでかけた。

  東京の都心では桜が満開とのことだが、このあたりはどうだろうか。道すがら桜の木が何本もあるが、ほとんどが5~6分咲きだ。

 川沿いの道の途中から坂を上り、等々力不動尊に行った。境内にはそんなに人は多くないがまあまあいる感じ。お参りは割愛した。本堂の下にある桜の木が植えてある境内に降りた。桜の木は昨年の台風の影響かあまり元気がない。老木だからだろうか。桜以外の木には途中から折れているものがある。荒れた感じが残っている樹々に春の陽射しがやさしく注ぐ。

 せいいっぱい花は咲いている。春が来たことを全身で感じ取っているのだろう。

 この境内は元気な頃の柴犬レオとよく散歩に来たところ。17年前くらいにはこの境内に区の公園があり、ベンチにレオと座ってひと休みしたものだ。その後、公園はなくなり、境内に植えられている染井吉野を中心とした桜の木を養生するために樹のまわりに囲いを作り、人が入れなくなった。

 その頃は今より桜の木が元気で花も勢いがあったように思う。今日久しぶりに訪れ、染井吉野の老木が枝を切られて辛うじて生きている姿を見て、寂しくなった。

 帰りはバスで帰った。立ち寄ったドラッグストアで買ったトイレットペーパーを持って。

 

 東京の今日のコロナウィルス感染者数は41人。この数字を見て驚いた。小池都知事がオリンピックの問題にある程度のめどをつけて、感染症対策に本腰を入れようというときのこの数字は強烈な皮肉でもある。もっと早くリーダー自らのメッセージがほしかった。オリンピックは大きな問題なのでよゆうがなかったのはわかるが、都民はじりじりと身を炙られるような思いをしていた。一千二百万余の人口を抱える東京は、近県からの流入が多く、さらに海外からの渡航者を受け入れる大きな空港が近くにふたつもある。感染症対策にとって最悪の条件を供えた都市なのだ。

 今までの増え方が少ないのがかえって不気味だった。といって増え方が倍増していったらどうなるか。

 

 

 

 

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等々力不動の表門の横にも桜の木が

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本堂のある高台からの眺め、イロハモミジの若葉がきれい

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反対の方向から見た境内

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たくさんの椿の木も植えられている

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落葉ツツジの花も

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あんみつを食べた、屋外の席と室内の席があり、室内はわたしを入れて三人だけ






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桜の木がある境内、奥に祠がある