紅梅が咲き始めた

 昨秋、植木屋さんに伸びた枝を刈り込まれた紅梅の樹。玄関を出たところの左に植えられている。
 残された枝が少ないが、ぽつぽつとだが少し前から花が咲き始めた。
 この紅梅はわたしが小学生のころ時植えられたもの。この木の思い出が残るのは50歳を過ぎてから。年末に年賀状を書くころ、すでに赤い花が咲いていたのを思い出す。
 母がお正月をともに過ごし、松の内の一日前に救急車で入院した時もこの紅梅が咲いていた。一枝を切り母の病室に持って行ったのを覚えている。
午前中は特別支援学校のなかにあるカフェでハーブティーを飲みながら知人、友人と語りあう。手編みしたアクリルたわしを持って行き、ひとり二つずつ、5人にあげた。ムンクの叫びという絵の背景の色を使って編んだアクリルたわしはわたしの気に入りだが知人の男性にあげた。
 友人のひとりは飼い犬が朝吐いたと言って早めに帰った。
 家に帰り昼食後は島田修二の『草木國土』という歌集を読む。この歌人の誠実さに心惹かれる。頑固なところ、自負心にも。なかなか読む進められない。雑事が何かと多い。
 愛犬の体調を気にして早めに家に帰った友人の携帯に電話をすると外で誰かに会っているとのこと。後でかけ直すと言った。
 ほどなくして友だちから電話があり、犬はそれほど心配な状態ではなく、しばらく様子を見るとのこと。ただ、友だちには犬以外にも心配事があった。娘さんのことで、教員になるため昼間は働き夜学に通っている。今年の4年生になり教育実習を受けたそうだ。友だちは娘さんが教員採用試験を受けたのかどうか。受かったのかどうか、娘さんから一言もなく、どうしたのだろうかと心配している。犬のことよりこちらの話が長くなった。
 このことはわたしの誤算で、そんなに長く友だちと話すとは思わなかった。夕方のうちにブログを書きたかったし、歌集も読みたかった。
 思い通りに行かないのが世の中。早めに早めに今日1日にしたいことをすませ、早めに自室に落ち着き、歌集を読みたかったがその時間がなくなった。

 

 一片の雲もこぼさぬ冬の空 あふるる思いどこかに隠して


 紅梅の写真は撮れなかったので近日中にアップデート。