初詣に行く

 元旦の朝は昨夜遅くまで起きていたわりには早く目覚めた。6時半ごろ。
 テレビを見ながら朝食をとり、10時頃郵便ポストを見に行くともう年賀状が届いていた。こちらが出していない人から2通届いたのでさっそく賀状を書いて投かんした。
 昼食は毎年お雑煮を作る。昆布とかつおぶしで出汁をとり、味付けは醤油味。野菜は大根や人参、小松菜、紅白のなるとや蒲鉾、鶏肉を入れて煮る。焼きもちを入れたお椀に注ぎ、柚子の細切りを散らす。手製の田作りや黒豆も食べた。
 食後しばらくして、初詣にでかけた。近所の神社に古いお札を持って行き、お炊き上げをしてもらう。階段をのぼったところにある境内は思ったより人が多かった。元旦だけこの神社に来る神主さんにお祓いをしてもらい、お参りをした。御神籤は末吉。お正月に神籤を引くのはかなり前からの習慣みたいなものだが今年で最後にするかも。いい神籤が出ている間にやめたい。母は悪い神籤を引いたあと、いっさい神籤を買わなくなった。
 神社を後にしその足で近くにある菩提寺へ。お線香をあげ、花立の水を替えた。百合の大きなつぼみが何ものかに齧られていた。多分,鳥だろう。
 お寺を出てさらに足を伸ばして等々力不動尊に向かった。不動尊の正門前に行列ができ、参拝には並ばないといけない。並ぶのは嫌なので、遠回りにして裏の方から入った。よく柴犬レオと散歩したコースだ。
 家の近くの神社でお参りをすましたので、ここでは参拝をする気持ちはなく、本堂の下手にある広々としたところを通り、本堂に向かった。柴犬レオを偲びたくてここに来たのかもしれない。
 本堂のある境内では端のほうにある店でお汁粉を買って、銀杏の木の下に置いた椅子で味わった。
 食べ終えてまた本堂の下手を通り、外に出た。
 家に辿りつくと弟と門扉のあたりでいっしょになった。
 弟に年賀状を渡し、夜は弟の家族と2階で夕食を共にした。白ワインを1本持って行った。弟の4人の孫たちへのお年玉も。


 良き年を願ひて詣づ産土の神おはします八幡神社

 風なくて陽射しのぬくき元旦に良き新年を墓前に願ふ

 元旦の菩提寺を詣で父母の墓前に数ふ亡き後の年月




今年の年賀状は千両の水彩画を印刷
背景の色は一枚一枚手塗りした

あけましておめでとうございます
健やかで良き一年となりますようお祈りしたします