気温は低いが風がな陽射しがそそぐ、おだやかな元旦となった。
玄関脇に植えた紅梅に数輪の花が咲いている。空気が冷たいので凍えているようにも見えるが紅い花は花が少ない庭にぽっと明かりが灯ったやう。
10時半ごろポストをのぞくと年賀はがきが届いていた。弟や弟の奥さん、わたしの分に寄り分けた。
お昼前に近く神社に昨年のお札を持って初詣に行った。氏神様の神社なので訪れる人は近隣の人ばかり。前に2〜3家族いるだけでほとんどすぐお参りができた。
御神籤は大吉だった。ここ数年はなかったことなのでうれしかった。持ち帰ることにした。
神社を後にして次は同じく近くの菩提寺へ。元旦のお墓参りに行った。お寺は墓参に訪れる人の姿があちこちに見られた。ほとんどの墓にきれいな花が供えられている。あわいローズ色の小紋を着た若い奥さんとご主人、二人の幼い子の家族がいて、新春らしい華やぎを感じた。
墓地もお正月はどこか華やいで見える。人の姿、人の声が行き交い、墓地にあたたかみをもたらす。
家に帰り、昼食はお雑煮を作った。お雑煮は好きだがお正月以外あまり食べることはない。考えて見ると不思議なことだ。冬の間、いつでも食べられそうなものだが。
2018年の元旦は静かにゆったりと過ぎていく。
元旦より洗濯機の音ひびきたりいつもと変わらぬ一日のごとし
内気なる女のやうに葉に隠れ乙女椿が咲き始めたり
冬陽照る坂道見ればのぼりたし そのさき青き空の扉待つ
冬陽あび元旦の墓地に供華たちの初春祝うがごとく見ゆ