夕方、いつも行くカフェへ

 朝は6時半過ぎに目覚めたので、NHK短歌を見損ない、俳句だけを見た。

 二晩続けてたっぷりと睡眠がとれたので体の調子はいいほうだ。

 日中はこれと言ってまとまったことはしなかったが、いつの間にか時間が過ぎてしまった。

 コンビニに買い物に行く前に、近くの菩提寺に寄り、先週金曜日に行ったときお供えした花の水を替えた。雨が降ったので花立ての水はいっぱいだったが濁っていた。水をきれいにすればしばらくは花がきれいでいてくれるだろう。

 図書館から借りてきた本のなかで、いま熱心に読んでいるのは『セクション歌人 梅内美華子集』だ。

 気に入った短歌をいくつか記してみたい。

 

夏の風キリンの首を降りてきて誰からも遠くいたき昼なり

 

抱きながら背骨を指に押すひとの赤蜻蛉(あかあきつ)かもしれないわれは

 

缶にコイン落ちたる音に目覚めゆく幼き者の目は濡れており

 

地下鉄の前方後方さす指に白き流星ともす駅員

 

                  『若月祭』

 

満ち満ちて李朝白磁の大壺はおのづから割れるときを夢みる

 

ポケットに泥あるやうな二月過ぎうすくれないのチューリップ買ふ

 

                  『夏羽』

 

 夕方、散歩を兼ねて等々力駅近くにある、最近よく行くカフェに歩いて行った。

 カフェオーレを注文し、梅内美華子さんの歌集を読んだ。ラインのキープメモに短歌を入力して自分あてに送った。数首ほど。1時間あまり店にいて帰りはバスで帰るつもりだったが、日曜は1時間に2本しか走らず、しかたなく途中まで歩いてからバスに乗った。

 

釣銭をさしだすカフェの店員の指さき白き魚となりたり

 

来ぬバスをわが手でからだ抱くやうに待ちつつ眺む三日月の空

 

 

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夕方の散歩の途中に寄った等々力不動尊からの眺め、楓の若葉がきれい

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等々力不動尊の本堂から下に降りたところ、菩薩様が祭られている祠がある

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終わりかけている射干の花

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欅の木もある

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帰りは三日月が出ていた