スケッチブックを干した

 朝から晴れて気持ちのいい天気。湿度が低くさわやかな気持ちになる。

 仏間の外の廊下を水拭きした。これで3回目である。続けて4回目の水拭きは逆性石けんをうすめた液を使ってやった。

 この廊下に置いてある木製の卓上には、湿ったスケッチブックが重ねて載せてある。10月13日、床上浸水した翌日に収納箱から濡れたスケッチブックを取り出し、この上に置いてずっとそのままになっていた。スケッチブックは縦に並べていたので20センチほど浸水したが、ぜんたいに湿りが及んでしなっとなっている。乾きかけたところが紙がそっていたり、ぼこぼこしている。

 水をよく吸う紙なのでそれが幸いしたというか。水を吸っても丈夫な紙を使っているようだ。水彩画の色はほとんど滲んでいなく、乾かせばほぼ元通りになりそうだ。そりやぼこぼこは残るが。

 駐車場の車の屋根に新聞紙を敷いてその上にスケッチブックを広げて乾かした。なんてへたくそな!と思う絵がほとんどだが、柴犬レオがこの家にいた頃、水彩画をはじめてその足跡でもある。わたしの大切な宝物だ。ほんとうに大切な宝物は自分だけに大切なものだと思う。

 いつか処分するときもあるかもしれないが、出来るだけ長い間、柴犬レオや老犬ももこの思い出とともにわたしのそばに置いておこう。

 しんなり湿ったスケッチブックは光や風に当ててもすぐには乾かなかったが、気長に乾かすことにした。

 

畳なき部屋にもあまねく秋の陽が伸びるを見つつ片付けに励む

 

陰干しにさるる背広はわが父の出勤を待つ風情にも見ゆ

 

曲がりくねる道を選んで本門寺へ今日は行きたり店並ぶ道

 

軽鴨のなじみの顔が見へずして朝の街川水のみ流す

 

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黄色い小菊がひとつだけ咲いた

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小菊のつぼみ、光のなかで嬉しそうに見える

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これは鉢植えの菊

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ヘリオストロープのつぼみがどこかはかなげ、寒い季節が苦手な花だから

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植えっぱなしの球根から日本水仙の葉っぱが伸びた、泥水に汚されていないきれいな葉っぱは希望の色に見える