全国短歌大会に行ってみた

 朝から小雨が降ったり止んだり。時間が進むにつれ、雨の降りが強くなったが降ったり止んだりの天気。
 お昼から神保町の学士会館で開かれた全国短歌大会にでかけた。最寄り駅から電車で乗り換えなく行けるが、神田界隈は家から遠いという印象がある。
 学士会館は建物の外観も中もレトロな雰囲気。建物の設備は近代的だが内装は昔の良さを残している。
 今年の夏頃の締め切りで5首の歌を送った。投稿料3000円である。あまり自信がなかったので選歌されないのはわかっていたがどういう短歌大会なのかいちど出席しないとわからないと思った。
 想像してしたより会場は小さめで、集まっている人数も少ない印象だ。選歌された人だけが出席しているようだ。わたしのような歌を出したが選ばれず、でも行ってみようという人や、歌を出していないが友だちが選ばれたから行ってみようという人は少ないように思う。
 いささか場違いなところに来たという感じがあったが選者の方がたくさんいらしているので選評だけは聞いて帰ることにした。いくつかの参考になる選評があり、まあここに来た甲斐はあったということにしよう。
選んだ歌と選評がよかったと思ったのはとくに穂村弘さん、ほかに池田はるみさん、梅内美華子さん、久我田鶴子さん。
 全国短歌大会大賞や朝日新聞社賞に選ばれた3人のうち2人は平成生まれの若い世代である。選者賞に選ばれた10人のなかには年配の人が何人かいたように記憶している。
 雨が降っていたし無理して行かなくてよかったかな。
 現在は短歌を文語の旧仮名づかいで詠んでいるが、口語の歌も作ってみようかと揺れ動く。詠む内容によっては口語のほうが詠みやすく伝わりやすい歌もある。
 いままで大正や昭和生まれの歌人の歌集を読み続けて、文語旧仮名遣いの歌に親しんだが歌の現在を見ると口語新仮名遣いの歌が主流になっている。というかある年代から下は文語や旧仮名遣いという選択は初めからあまりなかったのではないだろうか。

 空色のそろいの帽子かぶる子らリスとなりてドングリを拾ふ