大掃除をはじめる

 平成の御世、最後の師走。大晦日まで十日あまり。
 大掃除のことはあまり考えなかったがほこりとともにお正月を迎えるのは気がひけたので、今日から大掃除をはじめた。
 まず、毎日の生活でほとんど使わない仏間(父母が生きている時は寝室だった)から掃除した。
 仏壇を乾拭きできれいにした。仏壇の外側、屋根にあたるところはほこりがいっぱいなので水拭きした。
 ここで洗濯ものを干しに庭に出た。干し終えると友だちの姿が門扉の近くに見えたので、駆け寄ってしばらく話した。友だちの家のとっくりやしを剪定したのだが切り口から小さな芽のやうなものがいくつも出てきた。思わぬとっくりヤシの強さに友だちは驚いたようだ。
 自転車で帰る友だちを見送り、家に戻って掃除の続きをした。
 父母の遺影を載せてあるところをきれいにし、柴犬レオがよく遊んだぬいぐるみを置いてあるところもきれいにした。どちらも水拭きで汚れをとった。
 仏間に夏に使った扇風機が置いたままになっていたので、ほこりを拭き取り、古い歯ブラシで細かいところのほこりを取り除いた。扇風機を仕舞う納戸を開けると、しまう場所がなく、いくつかのいらないものを捨てることにした。昔、レオを散歩に連れて行くとき着ていた古いパーカーを2枚、プリントゴッコも捨てたかったが今年中は無理なのでもとの場所にもどした。あと、段ボール箱を5つほどこわして資源ごみにすることに。 
 こんなことをしているうちに午後になり、遅い昼食をとった。
 午前中だけで疲れてしまい、掃除の続きはやめることにした。
 年内に大掃除が終わらなかったらそれでもいいと思うが、明日からはあまり手をひろげず絞り込んで掃除をすることにした。