朝は一時雨が止んでいたがまた雨が降り出した。
家を出て最寄り駅まで歩いている時、雨が降り始めた。最初はぽつぽつ、だんだん降りが強くなり、晴雨兼用の傘を開いた。最寄りの駅に雨の中たどり着き、次にJR原宿駅に着いた時は雨が止んでいた。
雨上がりの神宮の森はうすい霧がかかっていた。大鳥居をくぐり、参道へ。森のみどりがけむるように見え、空気がひんやりと感じられ気持ちよかった。雨がもたらしたオゾンが大気にとけこんでいるような、こころをいやされながら歩いた。
6月の月次歌会の講師は佐伯裕子氏。当座は「降る」である。
家から駅まで歩く間にいくつか作った歌のひとつを提出した。
後悔も希望もともに坂道を上れるわれ雨降りかかる (先生が直されたもの)
雨が降り始めた坂道を上りながら老犬ももこがわが家にいた頃もこうして明治神宮の歌会に通ったのだな。いろいろな後悔もあるけれど希望を持って生きていこうと思った。
こんな歌も作った。
ましぐらに希望の国へ行くごとく急の坂道車が降りくる
街角の売り出し中の土のうへ飢ゑたる二羽の鳥がすぎゆく